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小林よしのり
2023.2.27 07:15日々の出来事

岸田首相の、議論を始めるという決断は、無邪気に称賛する。

岸田首相が国会での議論を行なうと表明したことは
無条件に喜んでいい。
なぜなら、こんな簡単な議論はないからだ。

男系だの旧宮家系男子の皇籍取得だの、「憲法違反」
じゃ話にならない。
「門地による差別」が「憲法14条違反」という判断は
覆せない。
どこぞの男系固執主義者が、どんな屁理屈を並べても、
「憲法違反」はどうにもならない。

旧宮家案は出口が塞がれている。
岸田首相自身がかつて「男系固執」だったとしても、
議論が始まったら、過去の意見は撤回するしかない。

「憲法違反」さえ指摘すれば終了だ。
議論を始めないより、始めた方が圧倒的に良い。

小林よしのり

昭和28年福岡生まれ。漫画家。大学在学中にギャグ漫画『東大一直線』でデビュー。以降、『東大快進撃』『おぼっちゃまくん』などの代表作を発表。平成4年、世界初の思想漫画『ゴーマニズム宣言』を連載開始。『ゴーマニズム宣言』のスペシャル版として『差別論』『戦争論』『台湾論』『沖縄論』『天皇論』などを発表し論争を巻き起こす。
近刊に、『卑怯者の島』『民主主義という病い』『明治日本を作った男たち』『新・堕落論』など。
新しい試みとしてニコニコ動画にて、ブロマガ『小林よしのりライジング』を週1回配信している。
また平成29年から「FLASH」(光文社)にて新連載『よしりん辻説法』、平成30年からは再び「SPA!」(扶桑社)にて『ゴーマニズム宣言』、「小説幻冬」(幻冬舎)にて『おぼっちゃまくん』を連載開始し話題となっている。

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