『よしりん御伽草子』の感想を
ライジング・コメント欄から
ご紹介します!!
よしりん御伽草子を読みました。やっぱりオールカラーはいいですね。映えます。私のお気に入りは「かさじぞう」です。まるで甲子園に敗れた高校球児のように泣き叫ぶじぞうたちのインパクトが凄い。まあ、じぞうたちはモノクロなんですけど。
全編通して理不尽で残酷なのに面白い。いや理不尽で残酷だから面白いのか、そんな御伽話の持つ不思議な魅力をよしりん版アレンジが余すところなく伝えてくる。かちかち山での「倍返し」「副反応」「あやまったら死ぬ病」の風刺もよく効いている。
「なにかよくわからないもの」への根源的恐怖と対峙するには勇気がいる。勇気には理性による正気と、感性による狂気の両面がある。そんな正気と狂気の反復横跳びの中に、物事を動かす何かがあるのかもしれません。また、魅力の「魅」の字は「鬼と未」ですから、人はやはり未だ見ぬもの、鬼のようなものに、恐れつつも惹かれるのでしょう。こわいながらもとおりゃんせ、とおりゃんせ、というわけですね。思えば、恐怖と対峙するのも、過ちを認めて先へ進むのも、共に勇気がいることです。コロナ禍において人々の明暗を分けたのは、この勇気だったのかもしれません。
それにしても、小林先生はギャグもホラーも上手い。じつのところ、私がいま一番読みたいのは、かつてわしズムに連載されていた「夫婦の絆」です。いつかまた再開される日をお待ちしております。
(shiroさん)
「なにかよくわからないもの」への
根源的恐怖と対峙するには勇気がいる。
勇気には理性による正気と、感性による狂気の両面がある。
そんな正気と狂気の反復横跳びの中に、
物事を動かす何かがあるのかもしれません。
この分析は素晴らしい!
確かに、そうかもと思います。
ギャグとホラーは紙一重で、
ギャグの名手はホラーも上手い
ということは昔からよく言われますが、
まさにそれを体現しているのがよしりん先生、
それを一冊で表現しているのが
『よしりん御伽草子』です。
それにしても『夫婦の絆』の続きは、
私も気になるところなのですが…
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