倉山満の『決定版 皇室論 – 日本の歴史を守る方法』はやはりひどかった。
ひどいところが多すぎるので、少しずつ論破していきます。
第一章より。
「皇位は神武天皇から続く男系の血統の人物をもって継がれてきました」
と述べた後に、
「神武天皇から何代かの天皇は伝説上の人物です。」と倉山は述べています。
その通りで、よって、男系血統を皇位継承の根拠とするのはおかしい。
倉山は自分自身で論破していました。
続いて、Twitterより。
倉山満の皇室論読んでるんだけど、
やっぱり変だ。
P32の皇室を語る際の四つめの大原則
「日本国憲法の条文と通説の範囲で論じる」
憲法第14条違反になる「旧宮家案」は無理。
P218国民を「血統」で分けることがそもそも差別でしょう。
意味わからん。— 公論サポーターチャンネル(2月12日オドレら正気か?in岡山開催!) (@monkaseichannel) January 27, 2023
続いて「愛子天皇への道」より、突撃一番さんが論破。
著書を読む限り、倉山の主張の根底にあるのは、「皇室は何よりも先例を尊ぶ存在であり、一般国民の男性が皇族になった先例は無いので、認められない!」というオハナシのようですね。
しかしながら、先例に無い事は皇室には一切認めないというのであれば、上皇陛下が被災地にお出ましになった際、膝をついて国民を励ましてこられた事とて、平成に入る前までは、全く「先例の無い」お姿でしたよ。
倉山が言う先例主義は、まさに上皇后陛下が否定された、
「型のみで残った、人々を苦しめる古い慣習」
に過ぎないのではないでしょうか?
(この場合、苦しんでおられるのは主に皇族女性なのだが)?
「先例」と「伝統」は違いますよ。
「皇室においては先例が掟だ(p23)」という主張そのものが、
ただの「倉山が考えた理想の皇室」なんじゃね~の??
また、倉山自身が指摘しているように、宇多天皇は皇族として生まれ、臣籍降下の後、3年で復帰されています。
醍醐天皇とて、父親は間違いなく天皇です。
お祖父さんの代で臣籍降下され、現在結婚適齢期を迎えているであろう「旧宮家子孫」の若者達は、父親の代から既に100%「一般国民」なので、宇多天皇・醍醐天皇の事例を「先例」として当てはめる事は出来ません。
・・・・・・・
他にもまだまだおかしなところがたくさんあります。
みんなでガンガン論破しましょう!