ゴー宣DOJO

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小林よしのり
2023.1.30 06:32日々の出来事

無邪気に童心で描いた『よしりん御伽草子』

〇昨日は目いっぱい『ゴー宣』第190章のコンテを
描いていたのだが、コマ割りとネームは入った。
今日、ラフ絵を入れたら完成で、仕事場に送る。

〇インド版『おぼっちゃまくん』の契約書を読んで、
「やっぱり本当に制作するんだ」と思い、今年は
猛烈な忙しさになることを覚悟しなければと思うと、
睡眠不足になった。

『よしりん御伽草子』は子供には刺激が強すぎる
のだろう。
わしは「ばば汁子守歌」を子守歌に聞いて、想像
しまくりながら寝てたので、なんてことはないと
思っていた。

わしが子供の頃の「おとぎ話」と今のやつは全然
違っていて、昔わしが「おとぎ話」を読んだり、
聞いたりしたときの感覚は、想像や妄想込みの
感覚だったから、『よしりん御伽草子』はそこに
近づけただけだ。

ほとんど無邪気に描いていたので、子供はもっと
無毒な「おとぎ話」しか見たことがないという点に
全く考えが及ばなかった。
童心で夢中で描いてたから、保育器で育った子供を
相手に描くのならもっと毒素を減らすことを意識
して描くべきだったのかもしれない。

日本人だけが「コロナ恐い」でマスクしてPCR検査
して、人体の脅威を信じず、3年間怯え続けたのは、
この毒素ぬきの保育器大人が大量に生産されたせい
なのかもしれない。

『ウクライナ戦争論』でも、レイプシーンを描かないで
ほしいと感想が来るくらいだから、残酷な現実から目を
背けて戦争を語ることしかしたくないのだろう。

そもそも震災や戦争の現場を、テレビで流すときは、
日本ではボカシが入っている。
ショックを受ける人がいるからと、国民に現実を
見せないように操作されているのだ。
もしまた御伽草子を描くチャンスがあれば、テレビに
育てられた保育器大人に合わせて描く術を意識しよう。

小林よしのり

昭和28年福岡生まれ。漫画家。大学在学中にギャグ漫画『東大一直線』でデビュー。以降、『東大快進撃』『おぼっちゃまくん』などの代表作を発表。平成4年、世界初の思想漫画『ゴーマニズム宣言』を連載開始。『ゴーマニズム宣言』のスペシャル版として『差別論』『戦争論』『台湾論』『沖縄論』『天皇論』などを発表し論争を巻き起こす。
近刊に、『卑怯者の島』『民主主義という病い』『明治日本を作った男たち』『新・堕落論』など。
新しい試みとしてニコニコ動画にて、ブロマガ『小林よしのりライジング』を週1回配信している。
また平成29年から「FLASH」(光文社)にて新連載『よしりん辻説法』、平成30年からは再び「SPA!」(扶桑社)にて『ゴーマニズム宣言』、「小説幻冬」(幻冬舎)にて『おぼっちゃまくん』を連載開始し話題となっている。

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