公論サポーター・メーリスから
和ナビイさんの
『よしりん御伽草子』の
感想をご紹介します!
こんにちは、和ナビイです。出版当日の朝「お待ちかねの本でーす」の言葉と笑顔とともに本が届きました。
鳥獣戯画の装丁も美しく、漫画日本—脈々と受け継がれている伝統。【よしりん御伽草子】に何と相応しいことでしょう。
「かぐや姫」、最初のページめくって爆笑、そうだったかー。かぐや姫にしても桃太郎にしても、竹や桃をじいさまが刃物でスッパリ断ち割り、燦然と赤ん坊の主人公が誕生しお話のはじまりはじまりとなります。
昔、絵本を見ながら「中身切れなかったのかな;・・」と子供心に思ったことがありましたが、何と両方の答え?!が【よしりん御伽草子】にありました;。
最初から一話一話、ドキドキしながら読みました。その度に噴き上がるような感想。鮮やかなカラーあり、雪がしんしんと降る地の水墨画あり、色鉛筆あり・・。それぞれのお話に描き方の風情がよく合って一層沁みてまいります。
「かさじぞう」では爆笑しながらも涙がこぼれました。「ばば汁子守歌」/「かちかち山」はうさぎの表情に泣きました。
「これは太宰治への挑戦である!」と帯に書かれていたこともあり、太宰治「お伽草紙」の「かちかち山」も読みましたが、断然よしりん先生のお話が深く面白く、特に兎の表情・行動を追いながら胸が締め付けられました。
どのお話もその絵に・物語の意味に揺さぶられます。読み終えて呆然としてしまうほど。素晴らしいです。
うちのじいさまも時々吹き出しながら「すげえなぁ・・・泣けるよ」とページをめくっておりました。じいさまが最も笑い感動したのは「かさじぞう」だそうです。
出産する・育てる・働く・喰う・・・長年暮らして、じいさんばあさんになった身に一層じんじんと沁みてくる「よしりん御伽草子」でした。こういう絵本を読ませて頂いたこと、心より感謝します。
(ちなみに「ばば鍋喰う?」と聞いたら「そりゃあ・・煮ても焼いても喰えないだろ」だと)
作者が「感動した」という感想。
私も読んでしみじみ。
そしてもう一度本を手に取って、
泣けたシーンを読み返していました。
読めば読むほど沁みてくる!
本当に、いい本です!
ぜひご覧ください!