FRIDAY11月25日号のコラム「週刊テレビのウラ側」で、玉川徹について書いていたのですが、とにかく呆れました。
まずは、テレビ朝日関係者の玉川評。
「どこの局にも社員コメンテーターはいますが、そのほとんどが解説員や報道局の記者出身。それぞれ専門分野を持っています。ところが、玉川氏はワイドショーの番組スタッフ出身。報道局での記者経験がないのです」
これは前から知っていたことですが、玉川という人はジャーナリストとしての訓練を一切したこともないのに、「報道」の顔をして上から目線のコメントをしていたのです。
そして問題なのは、制作会社ディレクターの、この証言です。
「ディレクターとしても優秀。視聴者が何を求めているか、常に考えているタイプです。彼の過激な物言いは賛否がわかれますが、強い思想はない。番組内での発言のほとんどは、”何を言えば盛り上がるか ?” を読んでのもの。実際、連日のように発言がネットニュースになるため、テレ朝局内では”いい宣伝になっている” と、玉川氏に好意的な人も少なくなかった」
これは正確な評価だと思います。
玉川には強い思想も何もない!
ただ視聴者にウケて盛り上がるから、政権批判をしていただけ!
ただ視聴者にウケて盛り上がるから、コロナ恐怖を煽っていただけ!
その発言が正しいかどうかも、世間にどんな影響を与えるかも、知ったこっちゃない!
そういう姿勢だったわけです。
そしてテレ朝も「炎上商法」みたいな感覚で、「話題になるからいい」とそれを容認していたのです!
それで、来年定年を迎える玉川の今後について、前出のテレ朝ディレクターは
「本人はコメンテ—夕—業にやりがいを感じているようですから、定年後はフリーでワイドショーに復帰するかもしれません」
といい、前出の制作会社ディレクターは、テリー伊藤を例に挙げて
「炎上上等でターゲットをコキおろし、番組を盛り上げてくれるヒール役は貴重な存在なのです。キー局で使いづらくても、関西ワイドショーは放っておかないですよ」
なんて言っています。
今回は電通を怒らせたからまずかった、それだけ。
そうじゃなければ、どれだけ無責任な発言をして世の中に被害を与えても、その場でウケて盛り上がりさえすれば、それでいい、それがテレビ!
…というわけです。地獄に落ちろと言いたくなります。
玉川徹の所業の数々は、『コロナ論』シリーズに記録として残ります!
そして、テレビ業界全体の歴史的・構造的な問題については『コロナ論2』に収録されている外伝『テレビが恐怖の叩き売り』に書かれています。
子供の頃、親に「テレビばっかり見てると、馬鹿になるよ!」と言われた時には本当に腹が立ったものですが、今となっては、それは正しかったと言わざるをえません。
馬鹿になりたくなかったら、
テレビを消して、本を読もう!
『コロナ論』シリーズを読もう!!
文庫版『コロナ論』01~04発売中!