いやー今週の 宇野 常寛 さんとの配信は楽しかった。冒頭からしておかしいし。
何度目か忘れた宇野さんによる「生まれ変わる(=痩せる)」宣言を聴かされ、髪を染めるとかシミをとるとか、大声で宣言してましたね。はい。
その後は宇野さんの近刊『砂漠と異人たち』をもとに、私たちを世界の外に連れ出してくれると楽観視していたSNSやネット社会が、むしろ僕たちを「閉じ込めている」現状を分析。
そのコミュニケーションが持つ本来の目的や世界に与える影響を忘れ、承認と共感の獲得を目指す相互評価ゲームに没頭する人々。狭い狭いエコーチェンバーに承認=「いいね」「リツイート」「シェア」を求めて投稿し続ける人々。
誰をフォローしただのブロックしただのくだらない発信を世界につぶやき続ける人々
僕たちはその外部にどうやって接続していけるのか。
そんな現状を、第一次世界大戦でアラビアの砂漠に「外部」を求めたアラビアのロレンスを伴走者に、ハンナ・アレントのロレンス分析をもとに議論しました。
それにしても、ロレンスの晩年てすごいんだよね。「鞭打ち」と「スピード」にはまり壊れていったロレンス。
結局は自分の「内部」に「外部」を持つしかない、それを持てなかったロレンス。
じゃあ現代の僕たちはどうやって「内部」に「外部」を持つの??
個人的には、宇野さんも私もオタク気質な部分でこの承認・共感獲得グレートゲームの外部にいれてるねーって話のところで、このSNS上などなどでの承認欲求獲得ゲームに「研究者」とか自分が大切にするもの、大好きな物を持ってるはずの人々がからめとられているよね?って私の問いに、宇野さんが
「その人たちは本当にはその対象が好きじゃないんだよ」
「その対象へのひれ伏し方が足りないんだよ」
って答えたのがハイライトだな。核心ついてると思うわ。
宇野さん、髪染めたのかなあ、次回、生まれ変わった宇野さんを楽しみにしましょう!