門下生メーリングリストから、男尊女卑を克服していくための意見を紹介します。以下はだふねさんの投稿です。
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以下は昭和残像氏の抗議内容に対する、私からの反論です。
●自分は「男尊女卑」ではなく「女尊男卑」である
→「女尊男卑」とは、皇統問題における竹田恒泰氏と同じ言い回し。いずれにせよ性別で優劣をつけて良いわけがない。魂胆がミエミエであり、男女ともに刺さる言葉ではない。「自分は女を尊ぶイカした男」と女限定にアピールしているような。女ウケを狙う世間知らずのおぼっちゃんじゃあるまいし。
●出産の能力は女性にしかないので、女性は男性よりも優れている
→「出産」を狭義で捉えていないか? 女はたしかに「産む仕事」を担うけれど、男だって責任重大。子を授かるか否か、母親が安定した気持ちで健やかに産めるか否かは、父親にもかかっているはず。
敢えて言いますが、「子を産める=偉い」わけではない。命がけの役割ではあるけれど、女にとっては「やるしかないからやる」、それだけ。(男にだって、人生のいろいろな場面で「やるしかない」ときがあるはず。)
産んでも「凄いね、偉いね」と労われてオワリではない。そこから先の育児のほうがずっと辛く大変で、しかも何年も続く。「女の方が優れている」は、子育ての責任を母親一人に大きく背負わせることの免罪符になりません。
昭和残像氏は、すべての女性と母親に対する幻想が強いのか、女性の個々の人格を無視しているだけのような気がします。
私の昔の職場の先輩に、会社経営者を妻に持つ男性がいました。妻は夫に頼まれる形で渋々子を産んだ。しかし妻は「私は仕事がしたい、子どもなんて最初から欲しくなかった」と言い、結局夫が子どもを引き取って離婚。
こういう女だっているのですよ。昭和残像氏は、自分の身近にそのような「例外」はいないと言い切れるのでしょうか?
●女性は男性を立てるふりをして手のひらの上で転がせばよい
→一方的、かつ甘ったれた男の言い分に理解を示せる女は、非常に哀れでしょう。プライドが高いから、自分が惨めな立場に置かれてもそれを認めたくない。
男女ともに、事実を直視する勇気がないだけです。
昭和残像氏は、女性は例え、横暴なパートナーにどれだけ無神経な言葉を吐かれても、自分の面目を保ち、傷ついていないフリをしていなくてはならない、とでも言いたいのでしょうか。
放置しておくと、いつしか世間で非常識がまかりとおってしまいますね。
自分を守ることにせいいっぱいになり、事の本質を見抜けなくなるのは、コロナ禍におけるコロナ脳、皇統問題における男系絶対派と同じではないかと感じます。
●家庭に入りたい女性の気持ちを無視して、男女関係なく誰もが仕事をするべきという考えのほうがおかしい
→「家庭に入りたい女性の気持ちなんて無視しても良い」という記述なんて、ブログのどこかにありましたか? いつ、誰が、どこに、そんなこと書いていたのか。
昭和残像氏こそ、女性の「働きたい気持ち」に制限をかける発言をしていた。これは事実でしょう。
私は夫に、昭和残像氏の件を話してみました。すると夫は、
「何故、人の自由を奪うようなことを言うのか? それは抑え込みであり、支配欲だ」
「そこは女も、切羽詰まってからでは遅いから、余裕のあるうちに喧嘩したほうがいい」
とのこと。
(喧嘩とはつまり「公につながる議論」のことだと、私は解釈しています。)
そもそも昭和残像氏は、「男女関係なく仕事を持つべきという考えや、女性まで仕事を求めることには反対」と堂々と書いてきた。女性に限定して勝手なことを述べている。だから発言の根っこには、はっきり男尊女卑がある、と言えるでしょう。
(だふねさん)
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公論形成のためには、男性の意見はもちろん、女性の意見もすごく大事と思っています。
これからも女性の意見は積極的に紹介していきたいと思っています。