昨日のブログ「くらたまの被害者面は許されない!」について、漫画家・倉田真由美氏が「被害者面」をしているのは、男系固執派「論破祭り」に対してではないという指摘がありましたので、確認しました。
まず8月14日、くらたま氏のこのツイートが炎上します。
自分が忙しいことを嘆き、怒る医療者のツイートを見た。仕事が忙しくてつらいなら、その仕事を辞めればいい。ボランティアじゃないんだから対価を貰っているんだろ。病気になった人を責めるくらいなら、辞めてくれ。
— 倉田真由美 (@kuratamagohan) August 14, 2022
そしてくらたま氏は批判に対して
〈「病気になった人を責める医療者」は、「犯罪を犯した被告人を責める弁護士」より遥かにタチが悪い。「その職業に従事する人間として最低限の建前」を守れない人間は、業界全体の不審を招く。〉
〈システムに怒るならともかく、病気になった人を責め罪悪感を抱かせるような医療者はいらない。社会のためにならない。〉
などと反論。
この件はネットニュースにもなり、拡散しました。
https://news.yahoo.co.jp/articles/3e8eec387284a0406d455461be2f177568eab56c
ここで問題なのは、くらたま氏が批判の対象としているツイートを特定していないことです。
本当に、自分が忙しいからと言って「病気になった人を責める医療者」なんて、いるんでしょうか!?
「病気になった人を責め罪悪感を抱かせるような医療者」なんていたんでしょうか!?
そんな人がいるとは、私にはとても信じられません。
くらたま氏の言う
〈病気になることも、病気をうつすことも、生活している上で誰にでも起こりうる「仕方がないこと」だ。有効性もない対策をしようがしまいが、誰もが当事者になり得る。それなのに病気になった人を責め、病気をうつした(と科学的な証拠もなく勝手に思い込んでる)だけの人を責める人のなんと多いことか。〉
という主張には全く同意できるし、怒るのならシステムに、というのもその通りですが、本当に「自分が忙しいからといって病気になった人を責める医療従事者」などという非常識な人がいるのかどうかも分からないし、いたとしても、そのツイートが、何をどういう意味合いで書いたのかを確認しないと、どうにも言いようがありません。
前提となる「非常識な医療従事者」のツイートが確認できれば、この件ではくらたま氏に賛同できるかもしれませんが、これでは「疲弊している現場の医療従事者をバッシングした」と取られても仕方がないでしょう。
実際、くらたま氏のツイートは「暴言」という解釈で広がり、ついには「世の中に不要なのはくらたまか、医療従事者か」とかいうアンケートを取るような、明らかにおかしな過剰反応まで出て来ました。
しかし、言ってみればこれは「自分で蒔いた種」です。
自分の言論に自信と責任感があれば、くらたま氏は本当の批判の対象である「自分が忙しいからといって患者を責める医療従事者」の存在を明らかにして、反論を続けて自分の正しさを証明しなければいけません。
しかしくらたま氏はそれをせず、被害者モードに入って、賛同してくれる人の声に守られて、あとは「涙」で終わらせちゃったのです。
男尊女卑は何としてもなくしたいのですが、こんなこっちゃ、私だって「所詮、女に言論は向かない」って思ってしまいそうになりますよ。
だって、男だったらこんな態度、許されます!?
ともかく、くらたま氏の「被害者面」は「論破祭り」に対してではありませんでした。
皇統論議については、くらたま氏の態度は何も変わっていません。
愛子天皇に国民の8割が賛成という事実がありながら、「長子優先」は「大多数の日本人にとって抵抗感がある」「今の日本人にはまだ無理でしょ?」として女性天皇に反対の意見を主張し、「大多数に抵抗がある」とした根拠や、「いつなら無理でなくなるのか?」といった批判に対する回答を拒んでいます。
そして、「多様な意見が出て来るのはいいこと」などと、謎のマウントをとってごまかしています。
しかも、眞子さま・小室圭さんに繰り返したバッシングについては、言いっぱなしのままです。
というわけで、昨日のブログに書いた言葉をもう一度書きます。
こういう人を「卑怯者」と言わずして、
何といえばいいのでしょう?
これではくらたま氏に対する「論破祭り」の手を緩めるわけにはいきませんね。
いざとなれば被害者面して逃げることはわかっているけれども!