亀井静香氏『永田町動物園』より。
「(元特攻隊の浦田勝さんが)100キロ近い巨体を揺らし、
肩で風を切って国会を歩く姿は、まさに容貌魁偉、
自民党でもひときわ存在感を放っていた。
…こんな光景を目にしたことがある。
あるとき、浦田さんの秘書が事務作業を怠けていた。
それを知った浦田さんは、近くに飾ってあった日本刀を手に取った。
そして秘書を目の前に座らせ、刀を振り上げて、
ビシッと目の前で寸止めしたんだ。
もちろん俺も秘書がヘマをしたときには叱ることもあったが、
日本刀を持ち出す浦田さんには驚いた。
浦田さんは文字通り、いつも真剣勝負なのだ。
全身全霊で政治に臨んでいたということだろう」「(園田直さんは)相当な人たらしだった。
いや、女たらしと言ったほうがいいか。
(息子の博之が)父親のカバン持ちをしていた頃、
旅館に着いて部屋までの廊下を歩く間に、案内役の仲居と
どこかへ消えてしまって大変だった、という話を園田(博之)
からも聞いたことがある」「国民民主党代表の玉木雄一郎は、まだまだ若いが、
間違いなく将来の日本を担っていく政治家だと思う。
…玉木に言いたいのは、机上の勉強じゃダメだということだ。
政局で揉まれ、修羅場をくぐる。
批判され、めちゃくちゃにマスコミに書かれないとダメだ。
そのためにも、政局を仕掛けていかないといけない。
例えば、首班指名で国民民主党が全員『石破茂』に投じたら、
嫌でも政局は動く。
常識や理屈では考えられないようなことも仕掛けていかなければ
権力は握れない。
乗り越えれば、玉木は本物の政治家になる」(続く)
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