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小林よしのり
2022.5.19 09:36日々の出来事

宮内庁から呼び出された件について

わしが宮内庁から都内某所に呼び出されて皇統問題
について話した件は、「口止めされなかった」から、
人に話していいかどうかを判断できずに悶々としていた。

だが、わしは何かしなければと思い、何人かの政治家と
会って、風岡長官と審議官の名刺を見せて話したが、
信用はするのだが、事態は動かない。

一度、政治家との交流が多い田原総一朗氏との対談本
で話したが、政治家に掛け合ってくれることはなかった。

あれから10年くらい過ぎただろうか?
眞子さまの結婚で、もう「皇室消滅」寸前となってしまった
ので、藤井聡氏も政治家にコネのある人だからと思い、
話すに至った。
西部邁氏は「女系容認」だったから、クライテリオンの
皇室特集の座談会はあまりにおかしい。
この雑誌はもう西部氏の思想を継承してないのだろうか
と思い、藤井氏と施氏を招き、「よしりん十番勝負」で
宮内庁からの呼び出しの話を公開してしまった。

言っておくが男系固執派は、上皇陛下や天皇陛下の
この大御心を知らないのではない。
とっくに知っていても無視しているだけだ。
大御心を知ったとて、彼らは考えを変えない

わしが宮内庁長官と会ったこと、美智子さまの付箋付き
著書を戴いたことを、男系派が知ったとて、陛下への
尊皇心がまったくないのが男系固執派であり、
天皇は「男系血統を乗せる入れ物」としか思ってない
のが「男系カルト」だから、彼らは変わらない。
本物の尊皇心がある人物だけが、大御心を知って、
考えを変えるのだ。

本来わしが「錦の御旗」をかざして言論をするのは、
良いことではない。
あくまでも議論は論理で行なうものであって、権威に
すがってはダメなのだ。
だから、言いたくなかったことを、「皇室消滅」の危機に
耐えられずに言ってしまったのであって、拡散される
のは、決してありがたくない。

こういう心情はどうせ誰も分かってくれない。
はたして藤井氏や施氏、あるいはクライテリオンの
知識人が、理解してくれるかどうか?
それはまだ分からない。

小林よしのり

昭和28年福岡生まれ。漫画家。大学在学中にギャグ漫画『東大一直線』でデビュー。以降、『東大快進撃』『おぼっちゃまくん』などの代表作を発表。平成4年、世界初の思想漫画『ゴーマニズム宣言』を連載開始。『ゴーマニズム宣言』のスペシャル版として『差別論』『戦争論』『台湾論』『沖縄論』『天皇論』などを発表し論争を巻き起こす。
近刊に、『卑怯者の島』『民主主義という病い』『明治日本を作った男たち』『新・堕落論』など。
新しい試みとしてニコニコ動画にて、ブロマガ『小林よしのりライジング』を週1回配信している。
また平成29年から「FLASH」(光文社)にて新連載『よしりん辻説法』、平成30年からは再び「SPA!」(扶桑社)にて『ゴーマニズム宣言』、「小説幻冬」(幻冬舎)にて『おぼっちゃまくん』を連載開始し話題となっている。

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