今日も『よしりん辻説法』のコンテ続行。
ギャグ漫画はリズムだし、一コマから一コマへの
移行にアイデアが要るから、結局コンテだけで
1週間かかってしまう。
20代は週刊誌で連載してたのだから、3日で
コンテを描いていたわけで、睡眠時間を削る
しかなかったから、今じゃ絶対に無理である。
それにしちゃ儲からなかった。
ギャグ漫画は消耗だけ激しくて利益が少ない。
しかし、創作・表現をする欲望が続く限りは、
望まれるならば描く、望まれないならば止める、
それだけでやっていくしかない。
千葉真一が82歳で亡くなったから、わしもあと
10数年しか生きられない。
アフガン・イラク戦争は20年間もかかって米軍が
撤退した。
あの時論争していた岡崎久彦や渡部昇一らの
大御所や、共闘していた西部邁は、とっくに世を
去った。
残りの人生を考えながら、今何を描くべきかを
考えていかねばならない。
『コロナ論』は全く想定外に描かねばならなくなった
作品だが、これはこれで歴史的大著になるだろう。
壮大な幻想の世界が出現して、なんと2年間も
無駄な喧騒が続いたことを、歴史に描き残すのが、
やはりわしの使命の一つだったのだろうから、
とりあえずコロナ禍の終焉まで描き残しておくしか
ない。
10年も経てば、わしの死期が近づく頃に、若者が
『コロナ論』を読んで大笑いしているかもしれない。
つまり『コロナ論』シリーズこそが、壮大な歴史的
ギャグ漫画なのかもしれないのだ。