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倉持麟太郎
2021.8.14 10:49

憲法や法律に書いてあることと、それを実現していく下位規範がズレすぎ問題~主権が「横取り」されている!~

今週の #クソすば 動画配信では、主に私が長野県庁やその下の各自治体と障がい者支援に関して法の運用を巡る闘いについて議論しました。

わたし、この領域全然専門家じゃなかったんですが、単純に法律読んだらこういう解釈すべきだろう、って考えるものが、その下の厚労省の通達、解釈通知、さらに県の下の条例、条例の解釈通知でどんどん歪められてる。

動画の中で説明したのですが、行政に裁量があるとしても、その裁量権限の行使としてA,B,Cという解釈の選択ができるのであれば、その中で最も憲法適合的な解釈をとるべきだ、という「憲法適合解釈」というのが最近はやりだして、判例でも取り入れられ始めました。

今回私が闘った事例は、Aが一番憲法適合的解釈なのに、Cをとっているという事例。しかも、障がい者にも保護者にも利益変更でこそあれ、不利益ゼロな解釈変更をしない。

これって、今までも散々言ってる憲法や法律の空白を権力者たちに主権者である我々が「横取り」されているってことです。

このことは、まさにコロナ禍での憲法や法律もそうです。まったくもって常識やバランス感覚のない「専門家」や「政治家」たちに、我々の主権が横取りされています。

権力者を信じちゃダメ!!あいつら気づくと一番むこうの裁量は広く、こちらの権利なんかそっちのけで知らないところ(通達とか)で進めてます。

まそもそも、障がい者事業に関しては、投票権が事実上ないから政治家が動かないというのが全てですが。高齢者と母子家庭と横並びだった制度がどんどん高齢者と母子家庭だけ改善されていくというのは、そこに「票」があるからです。そんな話もしました。

訴訟提起をしなくても、法解釈で省庁の担当者と闘って運用の変更を勝ち取れる。そういう事例ってこの業界だけでなくあらゆるところに転がっているんだろうなと。もっともっと知りたいです。

是非、一緒に共有してもらえたら嬉しいです!

動画はコチラをクリック

https://www.youtube.com/watch?v=nujsUQZOKx4

倉持麟太郎

慶応義塾⼤学法学部卒業、 中央⼤学法科⼤学院修了 2012年弁護⼠登録 (第⼆東京弁護⼠会)
日本弁護士連合会憲法問題対策本部幹事。東京MX「モーニングクロ ス」レギュラーコメンテーター、。2015年衆議院平和安全法制特別委員会公聴会で参考⼈として意⾒陳述、同年World forum for Democracy (欧州評議会主催)にてSpeakerとして参加。2017年度アメリカ国務省International Visitor Leadership Program(IVLP)招聘、朝日新聞言論サイトWEBRONZAレギュラー執筆等、幅広く活動中。

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