岡山ゴー宣道場にゲストでお越しくださる 矢部万紀子さんのご著書『雅子さまの笑顔』を読了。 雅子さまのファッションの変化や、まばたきの回数で その心情を推しはかり、分析してみせる。 「なるほどなあ」と思う点が多く、楽しく拝読。 一方で印象的だったのは、雅子さまの歩んでこられた道を、 同じ女性として、同じ均等法第一世代として、 我がこととして捉える視点だ。 「均等だったのは雇用機会だけ、会社は相変わらず男性ファースト」 という一文があるが、理想と現実とのギャップに もっとも苦しんだ世代だと思う。 彼女たちの後に続く世代である私には、その苦労と 当時の空気感が何となくわかる。 女の人生は結婚がゴール、寿退社が女の幸せ、 結婚後は妻として夫を支えろ・・・。 それが当たり前として押し付けられることに、 ただ女というだけでなぜ???と、 20代の私は強烈な違和感を覚えていた。 同世代の女性は、多かれ少なかれ 経験があるのではないかしら。 振り返ると隔世の感がある。 けれど、今なお1980年代の価値観で止まったままの 世界がある。 皇室だ。 雅子さまの適応障害は、「実存のうつ」だと矢部さんは 著書で紹介されていた。 才能も実力もキャリアも関係なく、 ただ男子を産むことを期待される。 自分の経験と照らし合わせてみても、 この理不尽さは、本当に苦しい。 愛子さまについての記述にもハッとした。 物心ついて、自分が男でなかったことで 苦しんできた母を、愛子さまはどう見たのだろう。 どれだけ自分を責めただろう。 性別など、自分ではどうしようもないことなのに。 その「自分の努力ではどうにもならないこと」を 強いているのが、万世一系、男系男子などと 声高に叫ぶ自称保守派だ。 いい加減、その化石脳を何とかしなければ、 皇室を戴く「国体」そのものが消滅することに なぜ気が付かないのか。 多くの国民は、皇室に尊崇の念を抱いている。 男でなければダメだ!なんて、時代錯誤も甚だしい。 彼らはノイジー・マイノリティだ。 しかし、ノイジー・マイノリティは「ノイジー」であるがゆえに 存在感を発揮する。 政府も有識者会議も、彼らに阿る。 声高に叫ぶことを潔しとしない一般的・常識的・良心的な マジョリティーは、まさしく「サイレント」。 こんなんじゃ、ノイジーに敗北する。 サイレントのまま、「仕方がなかったね」で 終わらせますか? 次の世代に、「男を生まなければ存在価値なし」と 見なされる女性がいていいと思いますか? あなたの持つ「常識力」は、無関心ゆえに 「なかったこと」になっても良いですか? 世の「理不尽」に、見て見ぬふりを続けますか? 変えるのは「今」しかありません。 雅子さまをはじめとする女性皇族を取り巻く皇室の環境を、 我がこととして捉える矢部さんの視点から、 私は大いに学びたいと思う。 まずは共に考えることから始めましょう! 岡山ゴー宣道場のテーマは 『女性天皇・女性宮家は不可能なのか?』 応募締切は8/17(火)、すぐそこです! 【第101回ゴー宣道場 in 中四国】 ■テーマ:『女性天皇・女性宮家は不可能なのか?』 ■日時:令和3年10月10日(日)14:00〜 ■ゲスト:矢部万紀子氏(コラムニスト) ■場所:岡山市内 ※当選した方にお送りするメールに会場を明記します。 ■参加費:1,500円(税込、小学生以下は無料) ■応募〆切:8月17日(火) ※応募が定員を上回った場合、予定より早く締め切る場合があります。 ■お申し込みはこちら↓ https://www.gosen-dojo.com/application/
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