これまで行われて来た各種の世論調査で、
女性・女系天皇を受け入れる国民の比率が圧倒的に高い。
その事実に対して、こんな意見を耳にする。女性天皇と女系天皇の区別自体、十分に理解できない国民が多い。
だから、そんな世論調査は無意味だ、と。
しかし、女性天皇と女系天皇の区別が理解できないということは、
“同時に”男性天皇と男系天皇の区別もよく理解できていないこと
意味するはず。後者だけしっかり理解できて、前者はまるで理解できないというケースは、
論理的に言ってほとんど想定しづらい。
もし女性天皇と女系天皇の区別を理解できない国民が多いのならば、
男性天皇と男系天皇の区別がちゃんと理解できていない国民も、
同じく多数を占めると考えるべきだろう。つまり、多くの国民はその区別ができないまま、
男性天皇・男系天皇を受け入れていることになる。
女系天皇への支持が無知に基づくというのなら、男系天皇についても、
事情は同じはずだ。にも拘らず、先のような主張をする人々が、この点について、
疑念の片鱗すら浮かんだ形跡が無いのは不思議だ。
それだけ無意識のうちに、「男尊女卑」の考え方に囚われているということか。【高森明勅公式サイト】
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