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泉美木蘭
2021.7.8 02:07

【データ】酒の提供のどこが感染拡大させていますか?

国立感染症研究所と、厚生労働省新型コロナウイルス感染症対策
アドバイザリーボード・データ解析チームが公表した、
2021年6月15日作成の資料を見ますと、

東京・大阪・兵庫・京都で酒類の提供停止が
行われはじめたのは、4月25日以降ですが、
その前後の4都府県の実行再生産数を見ますと、
酒類提供停止よりもずっと以前から、
実行再生産数はなだらかに低下へと向かっており、
その延長線上で、たまたま4月後半から1.0を下回る状態になっただけ
ということがよくわかります。

推定感染日ごとの実行再生産数の推移も見てみましょう。

上から順に、
「全国」
「首都圏(東京・神奈川・千葉・埼玉)
「関西圏(大阪・京都・兵庫)」
です。

首都圏と関西では、4週間ほど時期がずれてはいますが、
全国的には、3月の4週目ごろが実行再生産数のピークで、
微減・微増はあったとしても、なだらかに低下の道を
たどっていたことがよくわかります。
酒類の提供停止と関係があるとは言えません。

さらに、東京都公表のモニタリング会議の資料で、
濃厚接触者の感染経路を見てみますと、

6月1日~7日の週も、その翌週も、
半数以上は「同居」の家族などからの感染。
次いで「職場」が20%程度。
その一方で「会食」は10%未満にすぎません。

飲食店で酒を飲むことが感染を広げていると言い、
酒の提供を辞めさせるのならば、
家族が同居することも辞めさせるべきですね。
当たり前ですよね、一番の感染場所なんですから。
会社・官公庁などで働くことも、

すべて辞めさせるべきですね。

飲食店はスケープゴートです。
騙され続けています。

こんな、めちゃくちゃにいい加減なことに、
いつまでも黙って従っていては
ダメです。
何度も何度も憲法違反を繰り返して、
権力に殴られているのですから、
それでも延々と大人しく従うままの国民に、
問題なしとは言えないです。

泉美木蘭

昭和52年、三重県生まれ。近畿大学文芸学部卒業後、起業するもたちまち人生袋小路。紆余曲折あって物書きに。小説『会社ごっこ』(太田出版)『オンナ部』(バジリコ)『エム女の手帖』(幻冬舎)『AiLARA「ナジャ」と「アイララ」の半世紀』(Echell-1)等。創作朗読「もくれん座」主宰『ヤマトタケル物語』『あわてんぼ!』『瓶の中の男』等。『小林よしのりライジング』にて社会時評『泉美木蘭のトンデモ見聞録』、幻冬舎Plusにて『オオカミ少女に気をつけろ!~欲望と世論とフェイクニュース』を連載中。東洋経済オンラインでも定期的に記事を執筆している。
TOKYO MX『モーニングCROSS』コメンテーター。
趣味は合気道とサルサ、ラテンDJ。

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