6月23日は、沖縄の慰霊の日。
沖縄戦が終結した日のように捉える向きもあるが、
正しくはこの日、牛島満軍司令官と長勇参謀長が自決し、
「組織的戦闘ができなくなった日」である。
(去年も一昨年も書いたような気がするけど)
沖縄戦はこの日を境に終わったわけではなく、
最前線で戦う兵士は軍司令官の自決を知らず、
組織の壊滅を知らず、
大隊が中隊、中隊が小隊の規模になっても
目の前にいる米軍と戦い続けた。
もっと言えば、他の戦域でも戦闘は続いていた。
たとえば沖縄のはるか南のブーゲンビル島は、
昭和20年6月の時点ですでに「忘れ去られた戦場」に
なっていた。
けれどこの島にいた将兵たちは、米軍に代わって
より積極的に日本軍を殲滅しようとする豪州軍を相手に、
じりじりと守備陣地を後退させつつも戦い続けていた。
報道されるただ一片の事実だけが、真実ではない。
それをすべて見通すことは困難だけれど、
少なくとも、視野を広げ、多面的に物事を見よう。
表に出ていることだけが事実ではない、
ときには何が報道されないか、ということのほうが、
真実に近づくために必要な視点だったりする。
そんなことを考える、沖縄慰霊の日、でした。
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