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小林よしのり
2021.6.8 08:48日々の出来事

男系=伝統、コロナ=最恐ウイルスという「固執観念」

皇位継承問題、結局は先送りのようです。

綿矢りさから里中満智子までがネトウヨ保守の男系
=伝統論に完全洗脳されていて、旧宮家復帰などと
言ってるのだから、もうオシマイです。

有識者会議なんか開いたって、もう女性までが、
女性・女系は伝統ではなく、男女同権の薄っぺらい
イデオロギーとしか思ってないのだから、この時代の
限界です。

コロナ禍で、他に関心が向かないという悪環境でも
あるし、眞子さまの結婚問題もあるし、この問題は
まだ動かないでしょう。

「男系」に固執することは「コロナ恐い」に固執する
ことと同様の、人間の「固執観念」の手がつけられ
ない強靭さを示すものです。

人間がいかに「非科学的」で、いかに「非合理的」で、
いかに「歴史的事実」も「科学的データ」も無視して、
誤まった観念に固執する存在かを、つくづく思い知
らされる現象です。

「女系でなく、双系が日本古来の伝統だ」と綿矢りさ
や里中満智子が気づくことは、もうないでしょう。
死ぬまでないです。

感染症の有識者とされる尾身茂や分科会が、「コロナ
ウイルスはインフルエンザ以下」という科学的事実に
気付くことも、絶対にないです。
死ぬまでない!

「ゼロコロナ」が100%間違った考えで、「男系固執」が
100%間違った考えであることは、我々にはもう自明の
ことであるけれども、大衆を「個人」にすることが、ほぼ
不可能であることを思い知らされる絶望を噛みしめる
しかないのです。

小林よしのり

昭和28年福岡生まれ。漫画家。大学在学中にギャグ漫画『東大一直線』でデビュー。以降、『東大快進撃』『おぼっちゃまくん』などの代表作を発表。平成4年、世界初の思想漫画『ゴーマニズム宣言』を連載開始。『ゴーマニズム宣言』のスペシャル版として『差別論』『戦争論』『台湾論』『沖縄論』『天皇論』などを発表し論争を巻き起こす。
近刊に、『卑怯者の島』『民主主義という病い』『明治日本を作った男たち』『新・堕落論』など。
新しい試みとしてニコニコ動画にて、ブロマガ『小林よしのりライジング』を週1回配信している。
また平成29年から「FLASH」(光文社)にて新連載『よしりん辻説法』、平成30年からは再び「SPA!」(扶桑社)にて『ゴーマニズム宣言』、「小説幻冬」(幻冬舎)にて『おぼっちゃまくん』を連載開始し話題となっている。

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