5月3日、憲法記念日のゴー宣道場は、
都内・交通至便の会場で、いつもより多くの参加者を
集めることが出来る。勿論、入念な新型コロナウイルスの感染防止の為の対策が
行われることになっている。午後1時から、間に休憩を挟んで3時間、
「憲法は今、生きているかーーコロナ禍・自衛権・天皇」
というテーマで、予断を排した自由闊達が討議が展開される。
私が期待しているのは、憲法学界の次代のホープ、
横大道聡・慶應義塾大学法学部教授が「憲法工学」という
新しい学問分野の視点から、どのような切り口を示してくれるか。
しっかり学びたい。又、防衛大臣を経験され、自民党の前幹事長代行で、
安倍晋三前首相と極めて近い位置におられる
稲田朋美衆院議員が、国会議員にとって試金石となる
“憲法”というテーマに対して、どのような発言を
されるのか。かねて、首相を目指す意欲を示しておられるだけに、
自衛権・天皇という国家にとって最も重要な課題への見識を、
率直に披露して貰いたい。更に、国民民主党の憲法調査会長の山尾志桜里衆院議員は、
現在の国会で、ゴー宣道場の趣旨を最も理解戴いている
政治家のお1人だろう。
上皇陛下のご譲位を可能にした法整備の際に、
大きな貢献をして下さったことは、この方面に関心を持つ人なら
よく知っているはずだ。
先頃も、皇室典範特例法の附帯決議に応える有識者会議について、
的確な質問主意書を政府に突き付けておられる。
道場の当日には、恐らく政府からの正式な回答も既に
寄せられているはずで、ご本人からその報告も伺えるのではないか。勿論、どのような政治家でも、あらゆるテーマについて意見が
100%一致することは、あり得ないだろう
(道場の師範〔レギュラー講師陣〕の間でもパルタイでない以上、
同様のはず)。だからと言って、違う点だけを取り上げて、「敵」を叩くような
調子で非難するのは、私の趣味とは異なる。
かと言って、もっぱら“仲間意識”を前面に出して、
思想上の原則的な論点について迄、曖昧にすることも、
真面目な態度ではあるまい。
憲法や皇室問題というテーマの難しさは、原則を無闇に
誤魔化してはならない一方、様々な立場の違いを越えた、
幅広い合意がなければ前に進まないという点にある。
そのバランスをどう見極めるか。
難しいだけに、やりがいのある挑戦だ。5月3日の道場では、「憲法」を巡る従来型の護憲VS改憲の
ポジショントークを踏み越えて(ポジショントークにとどまる限り、
思想の原則は明らかにならず、広範な合意も望めない!)、
新たな地平を切り開きたい。応募の締め切りは4月21日水曜日
(会場は応募→当選者にメールでお伝えします)。■申込みはこちらから
https://www.gosen-dojo.com/event/28194/【高森明勅公式サイト】
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