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泉美木蘭
2021.3.26 10:50

ワクチン接種証明書は人間社会を豊かにするのか?

昨夜、山尾志桜里議員のツイッターでの発言を知り、
驚きました。

ベルリンフィルが、試験的に観客全員に対して抗原検査を
行ってコンサートを実現したことを取り上げて、

「頻回抗原検査」「ワクチン接種済デジタル証明書」
などの政策を党として提案されたいそうなのですが、
私は恐怖で固まってしまいました。

検査をパスしないとコンサートも楽しめない、
ワクチン接種した証明書がないと「豊かな人間社会」を
生きられない、そんな世界はディストピアです。
ワクチン接種済みの証明書なんて、
犬に狂犬病ワクチンを打って注射済票や鑑札を受け取る
ようなものではないのでしょうか?
「人権」にかかわる重大な話だと感じます。

犬の鑑札、注射済票について(厚生労働省)
https://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou10/10.html

インフルエンザでは、例年、多くの人がワクチンを接種しても、
直接死3000人、間接死10,000人。
コロナではなんの被害も受けない子どもが、ひどい目にあって
います。
ワクチンの効果なんてそんなものということだと思います。

そして、抗原検査は検査のために唾液を採取した時点の結果に
すぎず、それによって文化施設や、公的施設、あるいは職場、
学校などへの入場を規制することになれば、あまりに非科学的だと
私は思います。

ウイルスの世界、ワクチンの世界、感染症の世界、
「現在の科学」「現在の医学」ですべてが解明されているので
しょうか?
そこにすべて人間の生命をゆだねて大丈夫なのでしょうか?

山尾議員のすべてを否定するつもりはまったくないのですが、
このコロナに関する政策の提案については、
私は、恐ろしさを感じてしまいました。
この話は、憲法、人権、公共の福祉とはなにかといったことが
テーマでもあるでしょうし、
ぜひ、じっくり議論する機会ができればなと思っています。

 

泉美木蘭

昭和52年、三重県生まれ。近畿大学文芸学部卒業後、起業するもたちまち人生袋小路。紆余曲折あって物書きに。小説『会社ごっこ』(太田出版)『オンナ部』(バジリコ)『エム女の手帖』(幻冬舎)『AiLARA「ナジャ」と「アイララ」の半世紀』(Echell-1)等。創作朗読「もくれん座」主宰『ヤマトタケル物語』『あわてんぼ!』『瓶の中の男』等。『小林よしのりライジング』にて社会時評『泉美木蘭のトンデモ見聞録』、幻冬舎Plusにて『オオカミ少女に気をつけろ!~欲望と世論とフェイクニュース』を連載中。東洋経済オンラインでも定期的に記事を執筆している。
TOKYO MX『モーニングCROSS』コメンテーター。
趣味は合気道とサルサ、ラテンDJ。

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