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泉美木蘭
2020.11.24 10:05

なぜ毎年医療崩壊しなかったのか?

今日のモーニングショーの煽り運転はひどかった。
北海道旭川市が「医療崩壊寸前」とまで言って、
これでもかと恐怖を煽りまくる。
「地方は医療体制がぜい弱で、高齢者が多い」、
それは実態としてわかりますが、じゃあコロナよりも
はるかに死者数の多いインフルエンザの流行時は、
どうして毎回医療崩壊しなかったのでしょうか?

人口動態統計を見ると、昨年の11月、
日本における一か月間の肺炎による死者は8086人、
誤嚥性肺炎による死者は3635人、
間質性肺疾患による死者は1688人、
その他の呼吸器系疾患による死者は1270人、
呼吸器結核による死者は168人、
喘息による死者は119人でした。
繰り返しますが、これは1か月間の死者です。

ひと月に、こんなに肺や気管支系の疾患で死者が
出ているのに、なぜ全国医療崩壊しなかったんですか?
この大勢の死者すべてに人工呼吸器、ECMOが使われて
いたのでしょうか?
すべてが高度な医療機器を保有する医療機関に搬送
されていたのでしょうか?
まさか、これまでの大勢の呼吸器疾患による死者は、
コロナに比べてたいした症状ではなかったとでも
言うのでしょうか?

新型コロナをいつまでも「指定感染症」として、
指定された医療機関でしか診療できないようにして
いるから、いままでの呼吸器疾患の患者とは違って、
限られた病床、いや、「わざわざ限った病床」の残数を
カウントしなければならない状況になっているのでは
ないのですか?

医療機関で働く人々が大変なのはわかりますが、
その大変さを作り出したのは、異様にコロナを珍重し、
偏りすぎた医療体制のなかに医療を閉じ込めてしまう、
そんな政策を続けているからです!

国民が旅行して楽しんで経済を回すせいだと責めるのは
大間違いだし、大打撃を受けた観光業や飲食業を営む人々から
生きる糧を奪ってかまわないというような無神経な言い分には
絶対に、1ミリも賛成できません!

指定感染症を外し、例年通りに診察できるようにするべきです!

泉美木蘭

昭和52年、三重県生まれ。近畿大学文芸学部卒業後、起業するもたちまち人生袋小路。紆余曲折あって物書きに。小説『会社ごっこ』(太田出版)『オンナ部』(バジリコ)『エム女の手帖』(幻冬舎)『AiLARA「ナジャ」と「アイララ」の半世紀』(Echell-1)等。創作朗読「もくれん座」主宰『ヤマトタケル物語』『あわてんぼ!』『瓶の中の男』等。『小林よしのりライジング』にて社会時評『泉美木蘭のトンデモ見聞録』、幻冬舎Plusにて『オオカミ少女に気をつけろ!~欲望と世論とフェイクニュース』を連載中。東洋経済オンラインでも定期的に記事を執筆している。
TOKYO MX『モーニングCROSS』コメンテーター。
趣味は合気道とサルサ、ラテンDJ。

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