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徒然草気まま読み#103
『母の教育』
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今回扱うのは、百八十四段。
鎌倉幕府の執権・相模守時頼の母、
松下禪尼のエピソード。
時頼を招く際、すすけた障子の
破れたところだけを、禪尼自ら貼り替えていた。
そんな仕事は禪尼自らする必要もないし、
そもそも破れたところだけを一コマ一コマ
貼り替えるよりも、
全部貼り替えた方が簡単できれいなのに、
なぜわざわざそんな手間のかかることを
しなければならないのか、と問われて、
禪尼が答えたこととは?
幕府の最高権力者に上り詰めた息子に対してなお、
むしろそのような立場になったからこそ、
母として見せておきたかった態度とは何か?