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笹幸恵
2020.9.4 22:06日々の出来事

ライジングと永田町

購読していないと見られないのだけど、
今週配信された「小林よしのりライジングVol.370」は
ものすごく面白かった。
「お疲れ様、安倍首相」というお題で、
これでもかこれでもかと安倍首相を労っている。
安倍政権の足跡を辿る意味でも、最高傑作!!!
うっかり忘れちゃっていたけど、そうだよ、そうだよ、
こんな足跡も残されてきたんじゃないか、安倍政権は!
と思うことばかり。
おかげさまでこの7年8か月の政権のあゆみを
(ときに爆笑しながら)
(ときにはらわたが煮えくり返る思いで)
振り替えることができた。
好きとか嫌いとか個人的な感情ではない。
一国の総理として、何をしてきたか。
それがライジングには余すところなく綴られていた。

そういえば第二次安倍政権が発足したばかりの頃だったか、
リレー方式で担当していた産経新聞の小さなコラムで、
「病気持ちの首相で大丈夫なの?」というような内容を書いて、
ものすごいバッシングにあったことを思い出した。
私が尊敬するある企業の経営者は、自分が就任する際、
まず自らが健康であることを条件にしていた。
少しでも健康に不安があって、正しい判断ができなければ、
社員も、社員の家族も路頭に迷う。
それだけは避けなければならないという理由からだった。
国のトップなら何をかいわんや。
第一次政権のときを引き合いに出してそれを綴ったら、
ネット上で上から目線だの冷酷だのと散々非難されたなあ。
一国民としては、当然問うべきことだと私は思っているのだけども。
安倍政権だったから批判されたのか。
掲載したのが産経新聞だったからなのか。
いつの間にかコラムの仕事はなくなった。
これが原因で干されたのだったか、コラムそのものが
なくなったのか、もはや思い出せない。
しかしライジングでは、この難病のことなど
吹っ飛んでしまうくらいの安倍政権の偉業の数々。
いや~、驚いた。


永田町では完全に出来レースで、
もはや誰が首相になるかというより、
誰が幹事長になるかが取り沙汰されている。
奇妙なくらい内向きだ・・・。
この先、経済のジリ貧が続いて税収が減り続け、
協力金やら補償やらで支出が増え続けたら、
社会保障も安全保障も立ち行かなくなる。
ただでさえ少ない防衛予算だって、聖域なしとして
削られでもしたら、本当にどうなるのだろう。

コロナ禍がもたらしたもの、それは中国の台頭だった。
国際社会が共産党独裁体制の軍門に下る、
そのきっかけとなったのはcovid-19であった。

100年後、コロナ禍の歴史的位置づけが、
こうなっているかもしれない。

笹幸恵

昭和49年、神奈川県生まれ。ジャーナリスト。大妻女子大学短期大学部卒業後、出版社の編集記者を経て、平成13年にフリーとなる。国内外の戦争遺跡巡りや、戦場となった地への慰霊巡拝などを続け、大東亜戦争をテーマにした記事や書籍を発表。現在は、戦友会である「全国ソロモン会」常任理事を務める。戦争経験者の講演会を中心とする近現代史研究会(PandA会)主宰。大妻女子大学非常勤講師。國學院大學大学院文学研究科博士前期課程修了(歴史学修士)。著書に『女ひとり玉砕の島を行く』(文藝春秋)、『「白紙召集」で散る-軍属たちのガダルカナル戦記』(新潮社)、『「日本男児」という生き方』(草思社)、『沖縄戦 二十四歳の大隊長』(学研パブリッシング)など。

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