台湾の李登輝元総統が97歳で亡くなりました。
2月から体調を崩して入院されていたそうですが、
台湾が新型コロナ対策で世界的な成功を
収めたことを見届けて、安心して逝かれた
ことを祈ります。
それと同時に、日本では「ボヤ」程度の被害を
メディアと専門家と政治家が寄ってたかって
「大火事」にしてしまうという世界的な愚行を
していることは、どうか知らずに逝かれていて
ほしいと祈らざるを得ないのが、情けない限りです。
李登輝氏は、よしりん先生と初対面の際、
よしりん先生が李登輝氏の為した功績について
語ると、こう答えたのでした。
このシーンは、
『新ゴーマニズム宣言SPECIAL台湾論』
の中でも、特に印象に残っています。
情けないことに、この「日本の遺産」は、
もはや日本のどこにも残っていない
ような気がします。
しかし台湾には、李登輝氏を通して
しっかり受け継がれたのでは
ないでしょうか。
よしりん先生との対談本
『李登輝学校の教え』では、李登輝氏は
「僕は、16歳の頃から、人生の生死の問題を
真剣に考えるようになっていた。
死についての思索を深めていくことが
『有意義な生』につながる」
と語っておられます。
今の日本では、老人までが死生観を持たぬ
幼稚な人間ばかりで、それがこのコロナの
バカ騒ぎに直結していることは、
間違いありません。
今こそ、『台湾論』と『李登輝学校の教え』を読んで、
李登輝氏の遺産といえるその言葉の数々を受け止め、
活かしていかなければなりません。
それこそが、最後まで日本のことを気にかけてくださった
李登輝氏への恩返しであると思います。