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笹幸恵
2020.7.20 18:14日々の出来事

風営法で立ち入り? なんですか、それ!!

もくれんさんもブログに書いていたけれど、
夜の街は、風営法の適用で警察官による
立ち入り調査が行われることになった。
一瞬、目を疑った。

なんですか、それ!?

菅官房長官「風営法で立ち入りができる。
そういうことを思い切ってやっていく必要がある」

いったい風営法の第何条で、「コロナ感染拡大防止」の
ための立ち入りができるんですかね?
風営法をあらためて読んでみようと試みたけれど、
パソコン画面の文面がだんだんチラチラしてきて、
目を開けていられなくなった(最近ドライアイがひどい)。
政府は風営法のどの条文を根拠としているのか、
明確に説明してほしい。
政府が行なっていることが、道義的(かつ空気的)に正しいかどうかは
問題ではない。
法律にきちんと基づいているかどうかが問題なのだ。
なぜなら日本は法治国家だから(そのはずだ)。

コロナを不安に思っている人は、
感染源(として騒がれている)夜の街を
警察が立ち入り検査してくれるのなら、
安心だと思うかもしれない。
けれど、それが本当に法に基づいているのかどうかは
厳しくチェックしなければならない。
そうでなければ「権力の暴走」を許すことになる。
少なくとも、その第一歩に手を貸していることになる。

繰り返す。
道義的(かつ空気的)に正しいかどうかは問題ではない!
笹幸恵

昭和49年、神奈川県生まれ。ジャーナリスト。大妻女子大学短期大学部卒業後、出版社の編集記者を経て、平成13年にフリーとなる。国内外の戦争遺跡巡りや、戦場となった地への慰霊巡拝などを続け、大東亜戦争をテーマにした記事や書籍を発表。現在は、戦友会である「全国ソロモン会」常任理事を務める。戦争経験者の講演会を中心とする近現代史研究会(PandA会)主宰。大妻女子大学非常勤講師。國學院大學大学院文学研究科博士前期課程修了(歴史学修士)。著書に『女ひとり玉砕の島を行く』(文藝春秋)、『「白紙召集」で散る-軍属たちのガダルカナル戦記』(新潮社)、『「日本男児」という生き方』(草思社)、『沖縄戦 二十四歳の大隊長』(学研パブリッシング)など。

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