平成30年の熱中症による死者の数は1581名もいた。
僅か一夏でこれだけの死者。
今回の新型コロナウイルス関係の現在までの死者数
(7月4日の時点で976名)の1.5倍以上だ。勿論、毎年こんなに死者が出ている訳ではない。それでも同22年などは1731名という多さ。同年以降、人数が確定している30年までの平均の死者数を見ると約980名。これまでの新型コロナ関係の死者数とほぼ同じくらいだ。
決して侮れない。特に、暑い最中にマスクを着けていたりすると、熱中症に罹(かか)る危険性はより高まるだろう。熱中症による死者はやはり高齢者が多い。
先日、私の地元で暑い日射しの中、黙々と1人で畠(はたけ)仕事に勤(いそ)しむ高齢のご婦人を、遠くに見かけた。周囲の何十メールかには人っこ一人いないのに、律儀に顔を半分ほど隠す大きなマスクを着けておられた。かえって危険なのではあるまいか。新型コロナ“恐怖症”の余り、熱中症や脱水症状など例年なら当然、警戒しているはずの病気や症状への対応が、疎かになったり、その危険性を見落としたりしないように、気を付けたい。マスクそれ自体の“リスク”にも自覚的でいたい。【高森明勅公式サイト】
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