海外メディアの報告より。
イタリア国立衛生研究所の最新データによると、
イタリアでコロナ陽性で死亡した人の平均年齢は81歳。
死者の10%は90歳以上、90%は70歳以上だという。
亡くなった人の80%が2つ以上の慢性疾患に、
50%が3つ以上の慢性疾患に苦しんでおり、
特に心血管系の問題、糖尿病、呼吸器系および癌などが
あるという。
そして、健康な人、つまり既存の慢性疾患を持たない死者は
1%未満であった。
また、イタリア保健研究所では、
「コロナウイルスが原因で死亡した人」と、
「コロナウイルスとともに死亡した人」を区別しているという。
ただし、多くは、コロナウイルスが原因で死亡したのか、
既存の慢性疾患が原因で死亡したのか、
あるいはその両方が重なって死亡したのかは、
はっきりしていないとされている。
また、40歳未満で亡くなったイタリア人は2人で、
この2人は、合併症を伴う癌患者と糖尿病患者だった。
この場合も、正確な死因は、ウイルスによるものなのか、
それとも既存の疾患によるものかはまだ明らかではないという。
死者の多かった北イタリアは、高齢化が進んでおり、
また、ヨーロッパの中でも空気の汚染が最悪レベルであることから、
すでに過去に呼吸器疾患や死亡者数の増加につながる因子があり、
コロナ流行下でさらなる危険因子となった可能性が高いという。
スイスでは、コロナ陽性で死亡した人の平均年齢は80歳以上、
最高年齢が97歳の慢性疾患を持つ患者であり、
その正確な死因は、ウイルスなのか持病によるものなのか、
こちらも明らかになっていないという。
イタリアの死者数が膨大に伸びはじめた当初は、
驚いて見ていたけど、死者の平均年齢が81歳で、
コロナで死んだのか、コロナとともに既存の疾患で死んだのか、
見分けがつかないということなら、
やっぱり多数の死者を出したイタリアであっても、
「高齢者の最後の命の灯が消えるきっかけだった」
ということで、つまりはその人の寿命だった、
という解釈になるものじゃないかな。
80歳、90歳オーバーの後期高齢者でも、癌でも心疾患でも、
「コロナにかかったら、全部『コロナ死』!」というのは
乱暴すぎますね。
ましてや、健康な人から若者世代、子供まで、全部まとめて
あほらしい行動制限をかけ、飲食店を潰しにかかるのも、
乱暴、いや、もはや暴力ですね。