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笹幸恵
2020.5.15 22:33日々の出来事

経営破綻増加

駅前のいかにも「昔ながら」の床屋さんのドアに、
閉店するという張り紙が張ってあった。
ああ、ここもついに閉めるのかあ・・・。
いつもの景色が変わるかと思うと一抹の寂しさが。
先日、所要で浅草に出かけたときも、
あるホテルの周囲に囲いがしてあって、
明らかに撤退したのだとわかった(真新しいホテルだったのに)。
インバウンド目当てだったのが、もう立ち行かなくなったのだろう。

コロナによる企業の経営破綻は累計143件に達した(東京商工リサーチ)。
4月になって84件と急増、5月は100件に迫るペースだという。
このうち多くは資本金5000万円未満の小規模事業者だというが、
先ほど、一部上場企業のアパレル会社レナウンが
民事再生法適用を申請したとのニュースが流れてきた。
「コロナ倒産」はこの先も増えていくだろう。

ずっとお世話になっている美容院で聞くと、
人数限定・完全予約制で営業を続ける方針を打ち出したら、
長年の顧客の中で、罵詈雑言を浴びせてきた人がいたという。
なんなんだろうね。
働いてお金を稼いで食べていく、という社会構造の基本を知らないのか?
営業しなければ食い扶持がなくなるんですよ?
東京都では、小池都知事が最初は美容院も自粛対象にしようとしていたから、
それに乗っかって脊髄反射でビビりまくる輩がいるのだろう。
そういう人たちは、企業の倒産のニュースをどう聞くのだろうか。
まったくの他人事でいられる身分なのだろうか。

美容院帰り、昼下がりの街をてくてく歩く。

冬の夜にはイルミネーションでキラッキラになる東京・表参道。
今は人もまばら。
歩道がこれだけ見えるということ自体が驚き。


表参道からちょっと脇道へ。
オシャレな店が立ち並ぶキャットストリート。
いつもは平日も休日も関係なく高感度ファッションに身を固めた
若者たちであふれかえっているのだけど・・・。

閑散。

明るい陽射しが降り注いでいる・・・のに、
この通りはまるで息をしていないかのような、ちぐはぐ感。

 

笹幸恵

昭和49年、神奈川県生まれ。ジャーナリスト。大妻女子大学短期大学部卒業後、出版社の編集記者を経て、平成13年にフリーとなる。国内外の戦争遺跡巡りや、戦場となった地への慰霊巡拝などを続け、大東亜戦争をテーマにした記事や書籍を発表。現在は、戦友会である「全国ソロモン会」常任理事を務める。戦争経験者の講演会を中心とする近現代史研究会(PandA会)主宰。大妻女子大学非常勤講師。國學院大學大学院文学研究科博士前期課程修了(歴史学修士)。著書に『女ひとり玉砕の島を行く』(文藝春秋)、『「白紙召集」で散る-軍属たちのガダルカナル戦記』(新潮社)、『「日本男児」という生き方』(草思社)、『沖縄戦 二十四歳の大隊長』(学研パブリッシング)など。

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