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小林よしのり
2020.4.16 11:03日々の出来事

愉快犯

「何も対処しなければ42万人が死ぬ」という厚労省
の発表について、さすがに岡田晴恵は全面肯定できな
いらしい。
だが危機を煽るには効果的だから、擁護する論法を
考えた。
「今後、新型インフルエンザが出たら、17万人から
64万人が死ぬと厚労省は推計しているから、新型
コロナで42万人という数字も真っ向から否定すべき
ものではない」という詭弁だ。

「今後、新型インフルエンザが出たら」というのは、
「今までなかった毒性の強いインフルエンザが出たら」
という意味だろう。
そりゃあ、そうだろう。未知の強毒性のウィルスが
侵入する危険性は常にある。

だが、新型コロナはすでに見えているデータがある。
この時点で、今までのインフルエンザと大した違いは
ない。
2009年に新型インフルが出たときは、国内の感染者が

2000万人に達したが、コロナはそこまで行きそうにない。

わしはあくまでも「日本では」という限定を付けるが、
何も対処しなくても、新型コロナは42万人の死者
など出ない。

ただし、「医療崩壊」が起これば、かなりの死者も出よう。
医療崩壊が起こる危険性が出てきたのは、マスコミが
「恐怖」を煽ったからだ。
岡田・玉川は「愉快犯」だとわしは思っている。

小林よしのり

昭和28年福岡生まれ。漫画家。大学在学中にギャグ漫画『東大一直線』でデビュー。以降、『東大快進撃』『おぼっちゃまくん』などの代表作を発表。平成4年、世界初の思想漫画『ゴーマニズム宣言』を連載開始。『ゴーマニズム宣言』のスペシャル版として『差別論』『戦争論』『台湾論』『沖縄論』『天皇論』などを発表し論争を巻き起こす。
近刊に、『卑怯者の島』『民主主義という病い』『明治日本を作った男たち』『新・堕落論』など。
新しい試みとしてニコニコ動画にて、ブロマガ『小林よしのりライジング』を週1回配信している。
また平成29年から「FLASH」(光文社)にて新連載『よしりん辻説法』、平成30年からは再び「SPA!」(扶桑社)にて『ゴーマニズム宣言』、「小説幻冬」(幻冬舎)にて『おぼっちゃまくん』を連載開始し話題となっている。

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