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小林よしのり
2020.4.7 11:30日々の出来事

玉川徹、国民は賢いか?

羽鳥モーニングショーでようやく青木理が「緊急事態
宣言が遅すぎると下からの突き上げで権力に決断させ
たことに危惧を覚える。マスコミはこれでいいのか?」
と懸念を示した。
これはとても良心的な意見である。

だが玉川徹は「国民は賢い。むしろ下からの圧力で、
権力に決断させたことが素晴らしい」と言って、
青木の意見を封じた。

戦前と全く同じ構図が出現している。
戦前のマスコミは、軍の批判をすると、読者が減った
のである。
国民が圧倒的に戦争を支持したから、マスコミは部数
欲しさに戦意高揚記事を書きまくった。

「鬼畜米英」「欲しがりません勝つまでは」「ぜいたくは
敵だ」「権利は捨てても義務は捨てるな」
視聴率欲しさにコロナ危険を煽りまくっている玉川徹
と全く一緒である。
「鬼畜コロナ」「欲しがりません勝つまでは」「自由は
敵だ」「私権は捨てても自粛は捨てるな」

戦前の反省に立てば、国民は非常に感情的で危うく、
マスコミは権力を監視して、正しい情報を国民に与え、
自分の頭で考えて、判断させねばならないということ
になるはずだ。

モーニングショーはコロナ恐怖を煽りまくって、
視聴率を上げているので、「他国に比しての日本の
死亡者の少なさ」を報じない。
「インフルエンザの感染者は毎年1千万人。関連死
1万人の現実」を報じない。
「PCR検査は命がけで、ひとり検査する度に防護服
を脱いで、新しい防護服に着替えるので、一日10人
が精一杯なのに、膨大な患者予備軍が殺到している」
という現実を報じない。
視聴率のために、異論を許さない空気がマスコミ
には出来上がっているのだ。

小林よしのり

昭和28年福岡生まれ。漫画家。大学在学中にギャグ漫画『東大一直線』でデビュー。以降、『東大快進撃』『おぼっちゃまくん』などの代表作を発表。平成4年、世界初の思想漫画『ゴーマニズム宣言』を連載開始。『ゴーマニズム宣言』のスペシャル版として『差別論』『戦争論』『台湾論』『沖縄論』『天皇論』などを発表し論争を巻き起こす。
近刊に、『卑怯者の島』『民主主義という病い』『明治日本を作った男たち』『新・堕落論』など。
新しい試みとしてニコニコ動画にて、ブロマガ『小林よしのりライジング』を週1回配信している。
また平成29年から「FLASH」(光文社)にて新連載『よしりん辻説法』、平成30年からは再び「SPA!」(扶桑社)にて『ゴーマニズム宣言』、「小説幻冬」(幻冬舎)にて『おぼっちゃまくん』を連載開始し話題となっている。

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