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小林よしのり
2020.3.26 07:59日々の出来事

集団ヒステリーは強権発動を大歓迎

今度は週末の外出を自粛せよと言い出した。
今は強権発動を望む奴隷が多すぎるから、知事も
こんなことを言わざるを得なくなる。
テレビのコメンテーターが「遅すぎる。もっと早く
強権発動すべきだった」と言っていたのには驚いた。

わしもエボラ出血熱だったら強権発動で都市封鎖
することを望むが、たかがコロナで人の自由と社会
の活力を奪うなんて、集団ヒステリーだろう。

命がかかっていると言ったって、基礎疾患のある
老人の命だけだ。
そういう老人に治療を集中させればいいのだ。

そもそもコロナは風邪と同じだから、感染爆発を
封じ込めるなんて無理に決まっている。
倍々ゲームで増えていくだろう。

「感染しても症状が出ない人がいる」となった時点で、
それは健康な人だ。
健康な人を感染者にして何の意味があるのだ?

コロナ対策は集団抗体を作ることしかない。
医療崩壊を防ぐために、風邪(コロナ)をひいた
若者は自宅で治し、いちいち病院にかからない。
基礎疾患のある老人だけを病院は受け入れる。

政治家の役割は社会の活力を奪わないことに尽きる。
どうせ治療薬の完成まで1年以上かかるのだろう。
このままじゃ、減給、リストラ、倒産、失業、自殺
の連鎖しかない。

国全体を保育器にして、無菌の国民を育てるなんて
馬鹿馬鹿しい。
すでにインフルエンザとも共生しているのだから、
コロナも家族に迎え入れてやればいいのだ。
死生観なき戦後の生命至上主義のなれの果てがこの
バカ騒ぎだ。
国民全員にわしの『戦争論』を読ませるべきだった。

小林よしのり

昭和28年福岡生まれ。漫画家。大学在学中にギャグ漫画『東大一直線』でデビュー。以降、『東大快進撃』『おぼっちゃまくん』などの代表作を発表。平成4年、世界初の思想漫画『ゴーマニズム宣言』を連載開始。『ゴーマニズム宣言』のスペシャル版として『差別論』『戦争論』『台湾論』『沖縄論』『天皇論』などを発表し論争を巻き起こす。
近刊に、『卑怯者の島』『民主主義という病い』『明治日本を作った男たち』『新・堕落論』など。
新しい試みとしてニコニコ動画にて、ブロマガ『小林よしのりライジング』を週1回配信している。
また平成29年から「FLASH」(光文社)にて新連載『よしりん辻説法』、平成30年からは再び「SPA!」(扶桑社)にて『ゴーマニズム宣言』、「小説幻冬」(幻冬舎)にて『おぼっちゃまくん』を連載開始し話題となっている。

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