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小林よしのり
2020.3.21 11:22日々の出来事

オーバーシュートはあるか?

「オーバーシュート」なんて言葉を専門家が出して
きたが、東京がオーバーシュートとなって、感染者が
8割に達するなんてことはないだろう。

感染者の中から次々に回復する者が出てきて、彼らは
「抗体」を持つ防御壁に変身する。

しかも現在の感染者の80%が軽症で、すでに次々回復
しているのだ。

東京で感染者が激増し始めても、「抗体」を持つ防御壁に
コロナは阻まれて、いずれ感染者は減り始め、収束に向
かっていく。
医療は基本的に高齢者だけを守ればいいのだ。

もっとも高齢者はあれだけ大好きだった病院にすら
近寄らないで自宅に籠っているから、これでコロナに
感染したら、ほとんど自然死のようなものだ。

言っておくが、わしも基礎疾患を持つ高齢者に分類され
るが、楽観的だし、罹れば死ぬ覚悟はできている。

わしが懸念するのは、こういう不安を煽る状況の中では、
ショック・ドクトリンに似た権力者の「強権発動」を、
個の弱い国民が支持しがちであることだ。
権力者にとっては「オーバーシュート」を口実に
「緊急事態宣言」を出すきっかけを逃さないだろう。

小林よしのり

昭和28年福岡生まれ。漫画家。大学在学中にギャグ漫画『東大一直線』でデビュー。以降、『東大快進撃』『おぼっちゃまくん』などの代表作を発表。平成4年、世界初の思想漫画『ゴーマニズム宣言』を連載開始。『ゴーマニズム宣言』のスペシャル版として『差別論』『戦争論』『台湾論』『沖縄論』『天皇論』などを発表し論争を巻き起こす。
近刊に、『卑怯者の島』『民主主義という病い』『明治日本を作った男たち』『新・堕落論』など。
新しい試みとしてニコニコ動画にて、ブロマガ『小林よしのりライジング』を週1回配信している。
また平成29年から「FLASH」(光文社)にて新連載『よしりん辻説法』、平成30年からは再び「SPA!」(扶桑社)にて『ゴーマニズム宣言』、「小説幻冬」(幻冬舎)にて『おぼっちゃまくん』を連載開始し話題となっている。

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