発売された『慰安婦』(幻冬舎)には、泉美木蘭さんの
原稿「風俗で働く女性は“搾取”されているのか?」
を収録させてもらった。
あるリベラル左翼の女性と「慰安婦」について議論した
とき、結局、性風俗で働く女性への偏見に行きついて
しまった。
そのとき泉美さんが同席していて、体験談を語ったの
だが、圧倒的な説得力だった。
そもそも泉美木蘭さんを「ゴー宣道場」の師範にしよう
と決めて、最初に打ち合わせしたときの内容が、慰安婦
だった。
泉美さんが慰安婦問題を知らなかったから、口述で説明
したが、今回の『慰安婦』発売は、バラバラに収録されて
いた作品を一冊にまとめて、細部で調整したり、描き足し
たり、さらに描き下ろしも付けて構成している。
泉美さんのような途中から慰安婦問題に興味を持った人
には、とても理解を深めやすいと思う。