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高森明勅
2020.1.27 01:30皇統問題

施政方針演説の欠落   

1月20日、安倍首相の施政方針演説が行われた。
野党は「桜を見る会」やカジノ疑惑に触れなかったと批判している。
だが、それよりももっと重大なテーマが抜け落ちている。
言うまでもなく、「皇位の安定継承」だ。
今年の最大の政治課題はこれ以外にあり得ない。
なのにそれに一言半句、言及しなかった。
この不見識こそ、最も批判に値する。
それを取り上げたのは産経新聞(1月21日付)の社説だけだろうか。
「国の基本に関わる皇位の安定継承策への言及はなく…極めて残念だ」と。
これは率直に評価できる。
勿論、産経が相変わらず、側室不在・非嫡出の継承否認という前例の無い
条件下でも、男系限定を維持しながら、幅広い国民の支持を得つつ、
皇室の“聖域性”にも傷を付けない「具体的な安定策」を見つけられると、
高を括っているらしいのは首をかしげるが。
【高森明勅公式サイト】
高森明勅

昭和32年岡山県生まれ。神道学者、皇室研究者。國學院大學文学部卒。同大学院博士課程単位取得。拓殖大学客員教授、防衛省統合幕僚学校「歴史観・国家観」講座担当、などを歴任。
「皇室典範に関する有識者会議」においてヒアリングに応じる。
現在、日本文化総合研究所代表、神道宗教学会理事、國學院大學講師、靖国神社崇敬奉賛会顧問など。
ミス日本コンテストのファイナリスト達に日本の歴史や文化についてレクチャー。
主な著書。『天皇「生前退位」の真実』(幻冬舎新書)『天皇陛下からわたしたちへのおことば』(双葉社)『謎とき「日本」誕生』(ちくま新書)『はじめて読む「日本の神話」』『天皇と民の大嘗祭』(展転社)など。

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