昨夜の笹さんのブログを読んで、私も唖然としました。
開いた口がふさがらないとは、このことです。
「強姦罪」と「準強姦罪」
字面だけ見れば「準強姦」の方が罪が軽いような印象を受けますが、
この両者に罪の軽重の差はなく、法定刑はどちらも同じです。
これは一昨年の刑法改正で「強制性交等罪」「準強制性交等罪」に改められた後も変わりません。
ざっくりいえば、
意識がある相手をレイプしたら「強姦」
意識がない、あるいは意識朦朧で正常な判断ができない相手をレイプしたら「準強姦」
この違いを表しているだけです。
被害者に意識のある状態だろうとない状態だろうと、レイプ被害の深刻さや罪の重さに違いがあろうはずがなく、だからこそどちらも法定刑は同じなのです。
誤解を受けやすいので名称を変えた方がいいとは思うのですが、
あくまでも「強姦」も「準強姦」も罪の重さは変わりません!!
弁護士がそのことを知らないはずがなく、総理ベッタリ記者の弁護人は知ってて被害者本人に
「準強姦は意識のない間に受ける被害だから強姦より被害が軽いのでは?」
などと質問しているのです!
こんなの、法律家の風上にも置けません。
さらにひどいのは小川榮太郎です。
小川は「強姦」と「準強姦」の違いも、両者に罪の軽重の差がないことも一切知らずに、詩織さんが「『強姦』から『準強姦』に主張を『後退』させた」などと思い込み、それを鬼の首でも取ったかのように書いているのです。
詩織さんは意識のない状態でレイプされたから、刑法上は「準強姦」に当たると言っているだけで、これは主張が「後退」したわけでもなんでもありません。
小川榮太郎という人は、物事を論じる際に必要な基礎知識を一切欠いたまま、自分の間違った思い込みだけでモノを書き散らすのです。
「新潮45」を廃刊に追い込んだ記事でも、LGBTを本人の意思で変えられる「趣味・志向」の類だなどという、完全に誤った認識のままで差別と偏見をまき散らしていました。
この人には、根本的に物事を論じる資格がないのです。
そして、こんな人に書かせている「Hanada」には、「言論誌」を名乗る資格がありません。なぜなら、ここには「論」がないのですから。
この雑誌に載っているのは「言論」ではなく、「珍言・奇言・暴言・怪言」です。
月刊Hanadaは「言論誌」ではなく「珍言誌」と呼ぶのが相応しい雑誌です。