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小林よしのり
2019.12.3 11:24日々の出来事

「廃嫡」という言葉を使う櫻井よしこ・三浦瑠麗

「廃嫡」という言葉が独り歩きし始めた。
櫻井よしこも三浦瑠麗も「廃嫡」という言葉を使っている。
その言葉は旧民法にはあるが、皇位継承とは全然関係ない。

秋篠宮さまは「皇嗣」だが、それは現状では皇位継承の
第一位という意味に過ぎず、「皇太子」が誕生すれば、
その継承順位は変わる。

皇室典範が改正されて、愛子さまが「皇太子」になれば、
秋篠宮さまは継承順位が2位になるだけで、「廃嫡」された
皇族などとは言わない。

奇跡が起こって今上陛下のご夫妻に男子が生まれた場合も、
それは「皇太子」の誕生となって、秋篠宮さまは継承順位
が2位になる。「廃嫡」なんて言わない。

「皇嗣」は確定された皇位継承者ではない。
それをわざわざ「立皇嗣の礼」なんてやって、まるで確定
された皇位継承者のように錯覚させるのが、政府の企み
なのだろう。

櫻井よしこも三浦瑠麗も、皇室のことを何も知らないから、
「廃嫡」などというトリック語を使用してしまう。
「廃嫡」という言葉を使っている者がいたら、エセ知識人
だと認定しよう。

小林よしのり

昭和28年福岡生まれ。漫画家。大学在学中にギャグ漫画『東大一直線』でデビュー。以降、『東大快進撃』『おぼっちゃまくん』などの代表作を発表。平成4年、世界初の思想漫画『ゴーマニズム宣言』を連載開始。『ゴーマニズム宣言』のスペシャル版として『差別論』『戦争論』『台湾論』『沖縄論』『天皇論』などを発表し論争を巻き起こす。
近刊に、『卑怯者の島』『民主主義という病い』『明治日本を作った男たち』『新・堕落論』など。
新しい試みとしてニコニコ動画にて、ブロマガ『小林よしのりライジング』を週1回配信している。
また平成29年から「FLASH」(光文社)にて新連載『よしりん辻説法』、平成30年からは再び「SPA!」(扶桑社)にて『ゴーマニズム宣言』、「小説幻冬」(幻冬舎)にて『おぼっちゃまくん』を連載開始し話題となっている。

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