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高森明勅
2019.11.27 06:00皇室

ローマ教皇と勤労奉仕団

11月25日。

天皇陛下には、伊勢の神宮への「親謁の儀」からお戻り(23日にご帰京)の直後、
宮殿で全世界のカトリック教徒の最高の精神的指導者、ローマ教皇とお会いになった。
しかも同日、赤坂御所にて国内の各地からボランティアで参加する皇居勤労奉仕団の
メンバーに、ご会釈を賜った。

全国神社の頂点と言うべき伊勢の神宮。
そこでのご親謁から日を空けずに教皇と会われ、その同じ日に、
各地の一般国民が参加する勤労奉仕(私も9月上旬に参加させて戴いた)の人々を
御所の中にお招き下さり、親しくお声を掛けて戴いたことになる。

改めて天皇という存在の懐(ふところ)の深さ、器(うつわ)
の巨大さを感じる。

【高森明勅公式サイト】
https://www.a-takamori.com/

高森明勅

昭和32年岡山県生まれ。神道学者、皇室研究者。國學院大學文学部卒。同大学院博士課程単位取得。拓殖大学客員教授、防衛省統合幕僚学校「歴史観・国家観」講座担当、などを歴任。
「皇室典範に関する有識者会議」においてヒアリングに応じる。
現在、日本文化総合研究所代表、神道宗教学会理事、國學院大學講師、靖国神社崇敬奉賛会顧問など。
ミス日本コンテストのファイナリスト達に日本の歴史や文化についてレクチャー。
主な著書。『天皇「生前退位」の真実』(幻冬舎新書)『天皇陛下からわたしたちへのおことば』(双葉社)『謎とき「日本」誕生』(ちくま新書)『はじめて読む「日本の神話」』『天皇と民の大嘗祭』(展転社)など。

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