「九州ゴー宣道場」で男尊女卑・男女平等の議論を
したのはすごく面白かった。
「公」の話だけなら人は自分の生き方を除外して
語れるが、男女の関係性となると、それが社会的な
「公」に属する部分もあるし、「私」的な経験に属
する部分もあり、意見を述べるのが難しくなる。
女子高生が言っていた男女間の話は「私」的なもの
で「公」と関係するのかという質問は鋭かった。
『泥にまみれて』をどう分析・評価するのか、
笹さんからも、泉美さんからも、明確な応えを聞か
ないままだし、二人の考えもまだまとまっていない
ようだ。
二人は絶対、違う感想になるはずだが。
門下生の感想も『泥にまみれて』のような夫婦を
肯定するのか、否定するのか、戸惑ったままなの
ではないか?
どこを肯定し、どこを否定するのかも。
感想としてわしが納得したのが門下生のハルさん
とモグさんの感覚だ。
正直だなあと思った。
日本人全体として見れば、「私」の領域での男女平等
が先に進んで、「公」の領域ではまだ男尊女卑が残っ
ているのだろう。