立憲民主党の枝野代表が、憲法審査会での山尾志桜里議員の
発言に不快感を表明した。
国民投票法という「手続き」の議論ばかりして、「憲法の中身」
の議論をしないというのはおかしい、というのが山尾議員の
発言なのだが、枝野代表はこれがダメだと言うのだ。
枝野代表はようするに「手続き」の議論で時間稼ぎして、
「憲法の中身」の議論を阻止したいのである。
それが今の立憲民主党の姿勢だ。
山花や辻元ら護憲左翼に包囲されて、枝野代表は「立憲主義
どころじゃない」という感覚に堕ちてしまったのだ。
安倍首相のコアな支持者が「自衛隊明記の改憲派」であり、
枝野代表のコアな支持者が「9条護憲派」である。
どっちもコアな支持者の操り人形になってしまっている
だけのことだ。
もはや「立憲民主党」の掲げた「立憲主義」という看板は、
ウソ・ペテンになってしまった。
立憲民主党の公式見解はこうだ。
「憲法に関する議論は、立憲主義をより深化・徹底する観点
から進める。」
「日本国憲法を一切改定しないという立場は採らない。
立憲主義に基づき権力を制約し、国民の権利の拡大に寄与する
との観点から、憲法に限らず、関連法も含め、国民にとって
真に必要な改定があるならば、積極的に議論、検討する。
いわゆる護憲と改憲の二元論とは異なる、「立憲的憲法論議」
を基本スタンスとする。」
安保法制を憲法違反だと言って反対した政治家は、「立憲主義
をより深化・徹底する観点から」、憲法審査会で積極的に
「中身の議論」に挑む責任があるはずだ!
山尾志桜里議員は立憲民主党の公式見解を忠実に守って、
「権力を制約し、国民の権利の拡大に寄与する」ために、
「中身の議論」をしようとしている。
それを阻止するとは、枝野代表は100%間違っている!
山尾志桜里議員は「政治屋」ではない。
「公」のため、「国家」のために戦える能力と覚悟を持つ
貴重な「政治家」だ。
山尾志桜里より、ノイジー・マイノリティー(うるさい
少数派」である「コアな支持者」を選ぶようでは、
枝野代表も、しょせん「政治屋」かと思われても仕方が
ない。
なぜ山尾志桜里を自由に暴れさせないのだろう?
それが国家国民のためなのだが!