昨日はケネス・ルオフ氏をお招きしてのゴー宣道場。 ルオフ氏の誠実なお人柄が道場全体に溢れるようで、 皆が真剣に彼の話に耳を傾けていました。 思考をめぐらせながら聞いていた、という 参加者の発言があったけれど、確かにそうでした。 とくに言葉に対する曖昧さを自覚できたのは発見。 伝統とか宗教とか責任とか反省とか。 日本語が母国語の者どうしだったら、 いちいち概念規定などせず、自明であるとして 議論の遡上にのぼることすらないかも。 伝統という言葉の「魔術性」を明確に言葉にして 指摘できるのは、外国人であるルオフ氏ならでは だと思いました。 個人的にショックだったのは、 対米従属がもはや伝統になってるかも♪ というルオフ氏のジョーク。 ウケたけど、のちゾワッとくる。 笑ってる場合じゃねーーーーーッ と思ってしまった。 魔術性とか思考停止とか、伝統という言葉のもつ 危険性を皆で語っていただけに、なおさらだ。 敗戦から74年。この年月は結構長い。 高森先生も言及されていたけれど、ためしに 敗戦1945年から74年さかのぼってみると、 1871(明治4)年である。 なんと廃藩置県が行われた年ですよ。 岩倉使節団が欧米に向かった年ですよ。 鉄道開通は明治5年、地租改正が明治6年、 江華島事件が明治8年、西南戦争は明治10年!! 近代日本の土台をつくっていた時期から、 世界を相手に戦う国にまでなったのだ。 激動の時代だったとはいえ、 それと同じ歳月が流れて、何かが芽生え 定着していたとしても少しもおかしくない。 その何かが対米従属だったとしても、 少しもおかしくない。 男尊女卑がサウジアラビア並みだというのも 衝撃的だったなあ。 いろいろと気づきの多い道場でした。 ルオフさん、最初から最後まで日本語(しかも 専門用語が多い)で通されて、大変だったのでは ないかと思います。 お越しくださり、ありがとうございました。 そして、こないだから気になっていたんだけど。 受付に置いてあった貸し出し用の筆記用具の ペンケース・・・。 むっちゃセンスいい~~
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