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トッキー
2019.10.7 20:14新刊情報

『天皇論「日米激突」』忖度せず、忌憚なく、思想を深める!

『天皇論「日米激突」』(小学館新書)
感想のご紹介です!

 

 

 

天皇論「日米激突」を拝読しました。300ページにも足らないですが、読んでいて大分消耗しましたね。ということは、これは「良い本」なのかもしれない。どうでもいい本は肩が凝りませんからね。

久しく忘れていた「議論」がこの対談では成立していたと思います。井上達夫氏もそうでしたが、お互いが立場を忖度せず、忌憚なく意見を述べて、それでも汚い罵り合いになどならない。「自分の陣営に都合のいいことだけを言い合っていたのでは、思想は一切深まらない」この点が大事ですね。

P130~
昭和天皇の戦争責任について現代のアメリカ人がどう考えるか聞けたのは大きいですね。ああ、こういう風に考えるんだな、と。私は、「実権を持ってないけど持っていることになっている人が、その現実と格闘しながら出来うるだけのことをした」と昭和天皇を理解しています。そういう微妙な立場にあっても能うだけの責任は果たされたのだし、それ以上を求めるのは酷ではないかと考えます。十分な権限がないのに責任は全部取れなんていうのは、理不尽でしかありません。ここをちゃんと説明していくべきですね。

P179~
政教分離を徹底しすぎると民主主義だって成り立たなくなる、というのはその通りですね。いくら特定の宗教宗派に肩入れしないなんてお茶を濁しても、民主主義の背後にキリスト教の影響が拭えないのは誰もが認めることでしょう。突き詰めると、人間の行動なんて、どこか宗教的なものに行き着かざるを得ないのではないか。そう思います。

P218~
どこでもそうでしょうが、現場の担当者はクレーマーの意見に向き合う時間が長い。仮に、特定の個人、それも社会的立場がある人たちが束になってクレームをつけてきたとしたら、政治家や官僚は折れますよ。立憲の凋落だって、その辺が原因でしょう。大抵の庶民は、熱心に政治活動にのめり込むだけの余裕なんてありません。また、中庸で廉潔な人はまず群れないし、断定的意見を控えます。結果、自身満々で間違ったことを述べる連中=ノイジーマイノリティが跋扈してしまうわけですね。我々のようなサイレントマイノリティは存在を無視され続けるわけですが、そんな愚痴を言わずになんとか影響力を行使しなければならない、そういう時代に来てしまったのでしょうね。
(shiroさん)

 


 

文中のサイレントマイノリティはおそらく「サイレントマジョリティ」の誤記ですよね?
女性天皇・女系天皇には8割近くの国民が賛成してます。
でも政権がノイジーマイノリティの代表になっているのが現状ですから、何とか戦う方法を考えるしかありません。

そんな話も出てくるかどうか、
ケネス・ルオフ氏を迎えて10月20日に開催されるゴー宣道場、
参加応募締切迫る!

 

応募締め切りは10月9日(水曜)

第84回ゴー宣道場
「天皇論『日米激突』」

ゲスト:ケネス・ルオフ氏
10月20日(日曜)14時~
東京「人事労務会館」(品川区大崎)

https://www.gosen-dojo.com/event/21651/

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