「ゴー宣道場」での森友学園=同和の問題というのは、
控え室での話だったようで、ブログを一部修正した。
道場の前半で、朝日新聞はなぜ小川榮太郎を訴えるという
馬鹿なことをしたのか、という田原氏のご発言があったので、
その流れで出た話しだったように勘違いをしていた。
朝日の裁判への田原氏の見解は「スラップ裁判だ」という
小川&飛鳥新社側の言い分と同じで、私の中には違和感が残り、
しばらく考えていたけれど、
やっぱり私はあの一件については朝日新聞の態度を支持している。
小川&飛鳥新社の出したフェイク本は、弱い立場の一著者による
告発本ではなく、自民党が大量購入して絶賛支援するという、
権力が背後についた「報道潰し」というのが実像だと思うからだ。
今朝のニュースで、
森友学園への国有地売却を巡って、財務省の上司の指示で
決裁文書の改ざんを強要されたという遺書を残して自殺した
近畿財務局の男性職員が、昨年冬、公務労災と認定されていた
ことが報じられた。
労災で幕引き? 背筋がぞっとした。
共同通信によれば
「肉体、精神面での過重な公務との因果関係があったと判断した
とみられる」
とのことだ。
「肉体、精神面での過重な公務」とはなんなのか?
全国民に対してウソをつけ、真実を隠せ、
公務員としてあるべき姿など関係ない、
政権を擁護するために書類を徹底的に改ざんしろ、
誰が見ても改ざんされているとわかったってかまわない、
隠しさえすれば、あとはだんまりしておけばいいのだ…
そして、昭恵氏と学園との親密さを強調する発言や、
首相周辺、政治家に関する数々の記述など、
のべ300カ所以上を職員に改ざんさせたのだ。
自殺した職員は本当に生真面目な人柄だったのだろう。
公務員として絶対にやってはならないことばかりを、
やらざるを得ない立場に追い込まれ、
日本中が大紛糾する状態に加担させられ、
良心の呵責にも耐えかねただろうし、
自分が「トカゲの尻尾」として切られる恐怖も味わった
かもしれない。
権力者の尻ぬぐいのために、
死を選ぶほどの苦痛に追いこむことが「過重な公務」という
表現で済まされるとはまったく思えない。
「政権のために犯罪をおかせ」という命令だったのだから。
自殺した職員は、職場の誰が見てもわかるほど、みるみる
顔つきが変わっていったそうだ。
改ざんを命じられた際は、相当抵抗したという話もある。
そして財務省は、いまだに重要な文書の公開を拒んだままだ。
自殺するほどの改ざんを、どういう理由でさせたのか、
そのまともな説明も行われずに、「公務労災」で済ませて、
誰も責任など取ろうとしていない。
こんな恐ろしい、そしてふざけた話があるか!