高森先生のブログに続けて。
産経新聞、27日掲載の阿比留瑠比記者「極言御免」。
昨年9月の日米首脳会談で、
日本の安全のために、米軍が相当の負担をしていると
不満を言うトランプ大統領に対して、安倍首相が
「日本はどの国よりも駐留経費を負担しているし、
基地も提供している。駐留米軍の経費は、
米国内にいるときよりも安くついている」
と“反論”したことを根拠に、
「トランプ氏が、日米安保条約破棄を今さら言うなど考えにくい」
と結論づけている。
普通に読めば、
日本はアメリカの言い分にまるまる乗っかって、
カネも基地も世界中のどの国よりも差し上げて、
米国内よりも日本に駐留するほうが安くつくような
厚待遇をさせていただいてますのよ♡
なんて媚び媚び発言までするのだから、
トランプ大統領には、
(米軍に抱き着いてカネで解決しようとしか
考えてないみたいだから、もっと強く言えば、
もっとカネを出すだろう)
と思われただろうな……と読めて情けなくなってしまう。
阿比留記者のSNSには、ネトウヨというネトウヨが集結していて、
日々「阿比留先生!」と応援コメントが書き込まれているのだけど、
この紙面記事を宣伝する阿比留記者の投稿に寄せられた
ネトウヨたちの反応はこんな具合だ。
「朝日、日共がはしゃぐニュースは逆が真なり。フェイクニュースですよ。」
「マスゴミのトランプ報道は信用できない」
「フェイクだろ。共産党が狂喜している」
「此れは嘘情報だと思っています!」
「フェイクニュースだよ」
「鬼の首を取ったようなはしゃぎようですね。馬鹿ですね朝日って」
「朝日新聞が騒ぐ→意図的な誤報…っていうアラートに私の中ではなっております」
なかには
「右も左もなく、国防を真剣に考える良い機会と思いました」
というコメントもあったのだけど、基本的にはほとんどが、
「日米同盟破棄の可能性なんて信じない!」
=「米軍に抱き着く以外の現実なんて信じない!」
というマインドにあるらしい。
米通信社の報道の真偽を疑う目を持つことは、私も必要だと思うけど、
彼らの場合は、現在の日米の関係に幻想を抱くあまり、
現状からの脱却の可能性なんて考えたくもない、
だからあれはフェイクニュースであり、
それを広める朝日新聞はやっぱりバカなのだ
というところに着地したいようだ。
ちなみに阿比留記者は、
「朝日新聞が騒ぐ→意図的な誤報…っていうアラートに私の中では
なっております」
というコメントに「いいね!」と賛同していた。