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小林よしのり
2019.6.16 13:46日々の出来事

「ゴジラ キング・オブ・モンスターズ」は童心の追及

先日、都心の歯科クリニックに行ったついでに、
『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』を観た。
日本の怪獣映画の集大成をまさかハリウッドがやって
くれる日が来ようとは!
感謝するしかない。

日本ではもう「シン・ゴジラ」みたいな、日本でしか
通用しない安全保障映画しか作れなくなっていたが
ハリウッドはとことん「童心の追及」でゴジラを撮って
くれる。

子供のころ観た怪獣映画を、さすがに大人になって
観れば、特撮の技法が陳腐に見えて、感情移入できず、
ストーリー展開も退屈で、怪獣のバトルは目いっぱい
自分の「想像」で補うしかなかった。
それがハリウッドのゴジラは、その迫力をとことん
リアルに追及してくれる。

人間ドラマの中で一番驚いたのは母親がテロ集団に
荷担してしまうところだ。
そこまでアメリカでは男尊女卑の因習観念を突破して、
ついに母親を悪人側に描いてしまい、責任をとらせて
しまったか!
「アナと雪の女王」でも男女の観念の変化に驚いたが、
「ゴジラ」ではもっと進化している。
それに比べて日本は手がつけられないくらい遅れている。

しかしゴジラは強くてカッコいい。
次回はキングコングとの対決らしいが、コングが
勝てるわけがないじゃないか!
キングギドラもまた復活する気配だが、キングコング
がゴジラと対等に戦う方法があるのか?
まさかコングが口から熱線を吹いたら、やっぱり
台無しになる。
次回、一体どうするつもりなんだろう?

小林よしのり

昭和28年福岡生まれ。漫画家。大学在学中にギャグ漫画『東大一直線』でデビュー。以降、『東大快進撃』『おぼっちゃまくん』などの代表作を発表。平成4年、世界初の思想漫画『ゴーマニズム宣言』を連載開始。『ゴーマニズム宣言』のスペシャル版として『差別論』『戦争論』『台湾論』『沖縄論』『天皇論』などを発表し論争を巻き起こす。
近刊に、『卑怯者の島』『民主主義という病い』『明治日本を作った男たち』『新・堕落論』など。
新しい試みとしてニコニコ動画にて、ブロマガ『小林よしのりライジング』を週1回配信している。
また平成29年から「FLASH」(光文社)にて新連載『よしりん辻説法』、平成30年からは再び「SPA!」(扶桑社)にて『ゴーマニズム宣言』、「小説幻冬」(幻冬舎)にて『おぼっちゃまくん』を連載開始し話題となっている。

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