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泉美木蘭
2019.6.12 11:52日々の出来事

立民の皇位継承論点整理への反応

立憲民主党の皇位継承論点整理、ちゃんと各紙報じられて
いるのかな?
朝日新聞の記事をチェックしたら、女性・女系天皇容認の
報は載っているけど、枝野氏が、
「一つの考え方を示したが、結論は出ていない」
と強調し、党の方針とはせず、とあった。
枝野氏、なぜ?

東京新聞はわりと大きく取り上げられていて、26面でも
「女性天皇進まぬ検討」
「男系縛り 出産圧力強すぎ」
「世論8割容認でも停滞」
などなどこの問題に関する大きな特集が組まれている。

東京大学史料編纂所の本郷恵子教授は、女性の皇族方について

「皇室に入るだけでも大変なのに出産の圧力が大きすぎる。
男子に限らなければ圧力は確実に半減する。
イデオロギーでも何でもない。どの家庭でも起こりうること」

と述べ、側室が廃止されても、

「後継問題が女性の問題にされてきたことに変わりはなかった」

「伝統というものは、その時代の価値観を映し出しながら
変わっていく。何が何でも『女性による継承はダメ』という
のが伝統だというなら、今日の倫理観や良識にそぐわない。
女性天皇が誕生したら当然、その先には、父方に天皇が
いない女系天皇も自然な流れとしてある」

と述べていて、学識のある女性がこうやって発言していて
心強いなと思った。
また、森田実氏によれば、今の自民党は
「触らぬ神に祟りなし」
議論を避けているとのことだけど、立民の枝野氏まで
そうだったら
すごく困る。

自民党では、古屋圭司元国家公安委員長が、
よりにもよって「Y染色体」を賛美して、

「何百年、何千年前は遺伝子工学の知識はなかったと思うが、
先人の素晴らしい知恵だったと思う」

「Yはずっと形が変わらない、続いていく。Xとは違う。

男女差別という問題ではなく、あくまでも染色体の科学的根拠
がベースだ」

などと言ってるらしい。

出た、「月刊ワイ」読者!

科学的根拠をベースに語っている時点で、すでに「伝統」も
「神話」も「権威」も「国民統合の象徴としての陛下のご行為」
も「陛下への国民の敬愛心」も放棄してるじゃないか。
いかれてるよ!

泉美木蘭

昭和52年、三重県生まれ。近畿大学文芸学部卒業後、起業するもたちまち人生袋小路。紆余曲折あって物書きに。小説『会社ごっこ』(太田出版)『オンナ部』(バジリコ)『エム女の手帖』(幻冬舎)『AiLARA「ナジャ」と「アイララ」の半世紀』(Echell-1)等。創作朗読「もくれん座」主宰『ヤマトタケル物語』『あわてんぼ!』『瓶の中の男』等。『小林よしのりライジング』にて社会時評『泉美木蘭のトンデモ見聞録』、幻冬舎Plusにて『オオカミ少女に気をつけろ!~欲望と世論とフェイクニュース』を連載中。東洋経済オンラインでも定期的に記事を執筆している。
TOKYO MX『モーニングCROSS』コメンテーター。
趣味は合気道とサルサ、ラテンDJ。

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