ゴー宣DOJO

BLOGブログ
泉美木蘭
2019.5.16 09:24メディア

Yahoo!ニュースについて

Yahoo!ニュースは、報道各社のほかにいろんなメディアと
記事配信の提携をしているけれど、
「ニュース」と名乗りながら、結局は、
「アクセス数が多くて広告収入につながるネタ」の順位が
上がって重用されるようになっているサイトだと思います。

アクセス数を伸ばすことに大きな役割を果たしているのが、
ヤフコメ(コメント欄)です。
私は個人的にヤフコメは閉鎖したほうがいいと思っているけど、
差別や罵詈雑言やカルトの呪文を書き込みたいネトウヨが
たくさんいて、それが、Yahoo!ニュースのアクセス数を
押し上げているわけです。
アクセス数が上がれば、広告収入が上がるという仕組みに
なっているから、Yahoo!ニュースとしては、ネトウヨが
反応する記事のほうがありがたいのではないでしょうか?
コメント欄による広告収入は、全体の1割ぐらいを占めて
いるという話も聞きました。
1割。10%です。相当な金額でしょう。

フジテレビ解説委員の平井文夫氏が男系固執派の妄言を
ばら撒く動画や、
小室圭さんのバッシングゴシップなどが目立つのも、
それがネトウヨの反応によって押し上げられているから
だろうと思います。

報道のプロが価値や優先の順位をつけて見出しを打つ新聞
とは違って、
ネットの世界を好きな人が価値づけ・優先順位を決定して
しまう
のがネットの「ニュースを流しているサイト」!

Yahoo!ニュースの編集をされていた方の著書のなかに、
日本中、いや世界中の新聞が一面トップで
「コソボ独立」を報じて
いるのに、
「Yahoo!ニュース」では、そのコソボの記事が、

猫動画や、サッカーや、ゴシップ記事の中に埋もれていって、
ほとんど読まれなかったという話がありました。

ネットの記事は報道各社が提供したものから作られているのに、
ネットの記事だけを見ている人は、社会の王道から切り離されていく。
Yahoo!ニュースはタコツボ・フジツボ製造機の役割を果たして
しまっているんじゃないかと思っています。

 

泉美木蘭

昭和52年、三重県生まれ。近畿大学文芸学部卒業後、起業するもたちまち人生袋小路。紆余曲折あって物書きに。小説『会社ごっこ』(太田出版)『オンナ部』(バジリコ)『エム女の手帖』(幻冬舎)『AiLARA「ナジャ」と「アイララ」の半世紀』(Echell-1)等。創作朗読「もくれん座」主宰『ヤマトタケル物語』『あわてんぼ!』『瓶の中の男』等。『小林よしのりライジング』にて社会時評『泉美木蘭のトンデモ見聞録』、幻冬舎Plusにて『オオカミ少女に気をつけろ!~欲望と世論とフェイクニュース』を連載中。東洋経済オンラインでも定期的に記事を執筆している。
TOKYO MX『モーニングCROSS』コメンテーター。
趣味は合気道とサルサ、ラテンDJ。

次回の開催予定

INFORMATIONお知らせ