新しい天皇のご即位に伴う伝統的な儀式の中で唯一、
国民が主体的に関わるのが大嘗祭。この祭祀が恙無(つつがな)く行われることで、
国民の“統合”が祭式的に証明される。まさに、天皇が「国民統合の象徴」でいらっしゃる事を、
ご即位に当たり再確認する行事だ。
その国民の関与の中心は、悠紀(ゆき)・主基(すき)
両地方からの新穀の献上。
その両地方を決めるのが5月13日に行われた
斎田点定の儀。亀卜(きぼく)によって決める。
結果、悠紀が栃木県、主基が京都府と決まった。
この両地方の奉仕は、「令和」の全国民の奉仕の“象徴”に他ならない。10月には新穀が皇居・東御苑(ひがしぎょえん)
に建てられる大嘗宮(だいじょうきゅう)の一角の斎庫(さいこ)
に納められるはずだ。稔り豊かな収穫を祈り上げる。
BLOGブログ
前の記事へ昭和「斎田点定の儀」秘話
天皇が「牛車」に乗らなかった理由次の記事へ