危機管理の鉄則。
「悲観的に(最悪を予想して)備え、楽観的に(最善を目指して)対処する」。その原則に照らして気になるのが、このところ、
皇居や赤坂御用地周辺などで度々ドローンらしき物体が
目撃されているというニュース。ひょっとして、予めテロのポイントとタイミングを探る為に、
下見を繰り返している可能性はないか。空中からの危険物(爆発物や劇薬など)の投下への対処は、
至難ではないか。
皇室への国民的な関心が高まり、これからも重要な行事が続く。ならばそれだけ、国民から孤立したごく少数の強硬な反天皇主義者が行動をエスカレートさせる危険性は高まる、と考えるべきだ。極端な考え方を持つ者は、国民の支持が得られなくなればなるほど、行動が過激になりがちだ(NHKの平成30年の「日本人の意識」調査で、天皇に「反感をもっている」は過去最低の0.2%)。
つい先頃も、反天皇主義者によって秋篠宮家の悠仁親王殿下の
中学校の机に刃物が置かれる、という事件があったばかり。私のブログでも「重大事件」として取り上げた。逮捕された人物は「(悠仁殿下を)刺そうと思った」と供述しているようだ。危ない場面だった。今の皇室は、上皇陛下のこれまでのご献身によって、
幅広い国民の素直な敬愛の気持ちが高まっている一方で、実際の皇位継承資格者はごく少なくなっている。これはテロの効果が巨大化している事を意味する。客観的にはテロを誘発しやすい条件は整っている。それだけに、ドローンのニュースが気にかかる。実は、反天皇主義者が何もしなくても、皇室は今の皇室典範を改正しない限り、遠くない将来に「自然消滅」する可能性が低くない。しかし、その前に“自分らの手”で皇室に決定的な打撃を与えたい、と望んでいる者らが存在する
可能性を無視できない。