ゴー宣DOJO

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小林よしのり
2019.5.7 01:07日々の出来事

「ゴー宣道場」は民主主義ではない

内輪の話

「ゴー宣道場」は民主主義の場ではない。
いつもいつもこの点を勘違いして、理解しない馬鹿が
現れるのだ。
どんな集団にも必ず民主主義があると思っている奴が
いる。
「ゴー宣道場」にも、参加者に主権があるとか、
説明責任を果たさなければならないとか、思い込んで
いる馬鹿が現れる。
「民主主義という病い」に罹っているからなのだ。

もし「ゴー宣道場」を、わしが完全独裁で好き勝手に
運営したとしても、誰にも非難する権利はない。
カネは誰が出しているのか?
リスクは誰が取るのか?
わしが責任を持つ限り、わしがどんな運営をしても
勝手であり、それが苦痛ならみんな去るし、楽しけりゃ
ついてくるだけだ。

はっきり言っておくが、「ゴー宣道場」はわしが、
他の師範たちと創ったのであり、資金はわしが出して
創設した。

現在の「ゴー宣道場チャンネル」が今の運営資金
だが、会員は1000名足らず、500円の4割近くを
ニコニコ運営に持っていかれるから、大した金は
入らない。
足らない分は、わしが補填している。

「ゴー宣道場」の運営のために、参加者から税金とっ
てはいないし、リスクはわしが負うのだ。
これのどこが民主主義か?
門弟・門下生に何の権利があるのか?
ほとんどは分かってくれているのだが、中には、
参加しているだけで権利があると思っている者が
いるから呆れる。

その根本のところを、ちぇぶや支援する男たちは
分かっていて、音響システムもカネがかからない
ように配慮し、ケーブルのカネはわしが出すと言っ
てるのに、手作りしたりしてくれている。
彼らは権利を主張するのではなく、ボランティアで
「ゴー宣道場」の役に立とうとだけやってくれるから、
実にありがたい。
しかもそこに義務感もなく、楽しみながらやってくれる。

もちろん「ゴー宣道場」は「現場を大切に」が基本だ。
参加者がなにも彼らにひけ目を感じる必要はない。
良き観客であればそれでいいのだ。

ただ、自分に権利があると思うのだけはやめてくれ。
わしの選んだ路線に反対するのはやめてくれ。
「ゴー宣道場」もわしの作品だと思っているから、
常に真剣に考えているのだ。
わしが信用できないなら、去ってよろしい。
わしは民主主義が嫌いだ。
イデオロギーとして、「ゴー宣道場」にまで浸透して
くる権利意識が不愉快でならない。

「ゴー宣道場」は民主主義の場ではない。
リスクをとる者がほぼわししかいないのだから、
民主主義の集団ではない。
なぜ、こんな単純なことを分からない奴がいるの
だろう?
『民主主義という病い』や『新・堕落論』は読んだのか?
弱者のルサンチマンが、わしは大嫌いなのだ!

読んでないのか、理解できない頭脳なのか、そこに
集団があれば、民主主義があり、タダで権利を主張して
よいと考える奴がいる。
民主主義の権利はリスクを負う者しか主張できないと、
いいかげんに気づけ!

小林よしのり

昭和28年福岡生まれ。漫画家。大学在学中にギャグ漫画『東大一直線』でデビュー。以降、『東大快進撃』『おぼっちゃまくん』などの代表作を発表。平成4年、世界初の思想漫画『ゴーマニズム宣言』を連載開始。『ゴーマニズム宣言』のスペシャル版として『差別論』『戦争論』『台湾論』『沖縄論』『天皇論』などを発表し論争を巻き起こす。
近刊に、『卑怯者の島』『民主主義という病い』『明治日本を作った男たち』『新・堕落論』など。
新しい試みとしてニコニコ動画にて、ブロマガ『小林よしのりライジング』を週1回配信している。
また平成29年から「FLASH」(光文社)にて新連載『よしりん辻説法』、平成30年からは再び「SPA!」(扶桑社)にて『ゴーマニズム宣言』、「小説幻冬」(幻冬舎)にて『おぼっちゃまくん』を連載開始し話題となっている。

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