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笹幸恵
2019.4.30 12:25日々の出来事

平成最後の日に。

昨日は「天皇の島」から帰還した兵士の方の
講演会を開催。
97歳。お疲れも見せず、3時間みっちり
迫力のあるお話を聞かせていただきました。
守備隊が全滅したことも、日本が戦争に負けたことも
知らずに、いつか援軍が来ると洞窟に立てこもり続けた。
昭和22年4月に武装解除に応じ、故郷の駅に
降り立ったのは深夜。
そこから自宅までの真っ暗な道のりを独りとぼとぼと歩く。
「あのときが一番淋しかったなあ」とポツリ。

こうした方と同じ時代を今生きていることに
気持ちが引き締まりました。

そして今日は平成最後の日。
テレビの特番もすごいねえ。
YouTubeで昭和の終わりの報道番組を見てみたら、
昭和天皇がご危篤とのことで緊迫感がハンパない。
ピリピリしていて、とても今みたいに
なごやかに新しい御代を迎えるなんて雰囲気は皆無。
天皇陛下はこうした過去も十分にお考えになって
生前退位のお気持ちを話されたのでしょう。
しみじみ、しみじみ、感謝。

今夕は平成最後の夜をかみしめよう。
笹幸恵

昭和49年、神奈川県生まれ。ジャーナリスト。大妻女子大学短期大学部卒業後、出版社の編集記者を経て、平成13年にフリーとなる。国内外の戦争遺跡巡りや、戦場となった地への慰霊巡拝などを続け、大東亜戦争をテーマにした記事や書籍を発表。現在は、戦友会である「全国ソロモン会」常任理事を務める。戦争経験者の講演会を中心とする近現代史研究会(PandA会)主宰。大妻女子大学非常勤講師。國學院大學大学院文学研究科博士前期課程修了(歴史学修士)。著書に『女ひとり玉砕の島を行く』(文藝春秋)、『「白紙召集」で散る-軍属たちのガダルカナル戦記』(新潮社)、『「日本男児」という生き方』(草思社)、『沖縄戦 二十四歳の大隊長』(学研パブリッシング)など。

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